レバクリ

更新日:2023年12月22日

薄毛の人はパーマをかけて大丈夫?失敗を防ぐ注意点やリスクについて解説

この記事のまとめ
  • 薄毛の人でもパーマをかけることはできる
  • 薄毛の人がパーマをかけると、毛髪・頭皮にダメージが加わりかえって薄毛が目立ってしまうこともある
  • 頭皮に炎症やかゆみがあったり、抜け毛が増えていたりする人はパーマは控える
  • 薄毛の人がパーマをかけるなら水パーマやクリープパーマがおすすめ
  • 薄毛を隠すなら、パーマ以外にも、ショートヘアやソフトモヒカンといった髪型がおすすめ

薄毛を目立たなくさせる髪型として、パーマを検討する人も多いのではないでしょうか。しかし、薄毛の人がパーマをかけるにあたっては、さまざまな注意点があります。

この記事では、薄毛の人がパーマをかけるときのリスクやパーマを避けた方が良い人、パーマ以外の薄毛の目立たなくする髪型などについて紹介します。パーマを検討している人はぜひ参考にしてください。

薄毛の人でもパーマをかけて大丈夫

薄毛の人でもパーマをかけること自体は問題ありません。パーマによって髪の毛にボリュームを出すことで、薄毛を目立たなくさせたりオシャレな髪型にしたりできるでしょう。

ただし、パーマは頭皮や毛髪にダメージを与えてしまったり、よけいに薄毛が目立ってしまったりすることもあるので、パーマをかける前にきちんとリスクを知っておくことも大切です。

薄毛の人がパーマをかけるリスク

薄毛の人がパーマをかける場合、次のようなリスクが考えられます。

  • 毛髪にダメージが加わる
  • 頭皮にダメージが加わる
  • 薄毛が目立つことがある

それぞれのリスクについて解説します。パーマをかける場合はリスクを理解したうえで、美容師に相談してパーマをかけるか決めると良いでしょう。

毛髪にダメージが加わる

パーマをかける際に使用する薬剤は、毛髪の繊維を一度切断し、その後再結合させる働きがあります。そのため、パーマ後の毛髪はどうしてもダメージを受けてしまい、ツヤがなくなったり切れやすくなったりするのです。

また、切れ毛によって毛髪量が減り、より薄毛が進行してしまう可能性もあります。

頭皮にダメージが加わる

パーマ剤は、髪の毛のキューティクルを開かせ、薬剤を浸透させる効果があります。キューティクルは、アルカリ性の薬剤で開き酸性の薬剤で閉じるという特性があるため、パーマの薬剤はアルカリ性のものが使用されます。しかし、人の肌は弱酸性のため、パーマ剤が付着することで肌がアルカリ性に傾くと乾燥や炎症を起こしやすくなります。これがパーマによって頭皮にダメージが加わる理由です。

また、パーマの薬剤の成分には刺激が強いものもあり、頭皮に炎症やかぶれを引き起こすことがあります。最近では頭皮に優しい薬剤を使用したパーマもありますが、それでも肌が弱い人は炎症やかぶれのリスクがあるので注意してください。

炎症やかぶれによって頭皮環境が悪くなると、毛髪の成長も妨げてしまい薄毛や抜け毛が悪化するリスクがあります。また、パーマ時はロッドに髪を巻き付けるので、髪が引っ張られ頭皮に負担がかかることもリスクの1つです。

薄毛が目立つことがある

パーマで薄毛を目立たなくさせるには、パーマ前の毛髪に十分な長さや量が必要です。毛髪が短いままパーマをかけてしまうと、うまく薄毛を隠せず、逆に薄毛が目立ってしまうことがあります。

また、ヘアセットに慣れていないと、パーマを薄毛隠しに活かすことは難しいでしょう。自分でもヘアセットができそうか、事前に美容師に相談することが大切です。

パーマを避けた方が良い人とは?

パーマは髪の毛のボリュームを出して薄毛を目立たなくする1つの方法ですが、パーマを避けた方が良い人もいます。以下に当てはまる人は注意が必要です。

  • 頭皮に炎症がある
  • 頭皮にかゆみや赤みがある

炎症やかゆみなど、頭皮環境にトラブルを抱えている場合、パーマの薬剤によって悪化する可能性があるので、パーマはおすすめできません。

薄毛の人がパーマをかけるときの注意点

ここでは、薄毛の人がパーマをかける場合の注意点を解説します。

ダメージの少ないパーマを選ぶ

パーマの種類によっては比較的ダメージが少ないものもあります。代表的なものとして、水パーマやクリープパーマがあるので、解説します。

水パーマ

水パーマは、毛髪にスチーム(水蒸気)を当てながらかけるパーマです。通常のパーマは、アルカリ性の薬剤を使ってキューティクルを開かせますが、水パーマではスチームをあて毛髪に水分を含ませることによってキューティクルを開かせます。また、水分を含ませることでパーマ剤が浸透しやすくなり、通常よりも刺激が少なくパーマのかかり具合が弱いパーマ剤でもカールをつけることができます。

クリープパーマ

クリープパーマは、通常のパーマの工程にはない、髪を乾燥させる工程を挟みます。その分パーマがかかるまでの時間は長くなりますが、緩やかに毛髪を変化させるため、負担が軽減できます。

パーマをかける頻度を少なくする

1回のパーマでも、毛髪・頭皮にダメージがかかります。そのため、頻回にパーマをかけてしまうと、よりダメージが大きくなってしまいます。パーマをかける頻度は、2〜3ヶ月に1回に留めましょう。

デイリーケアとしてトリートメントを取り入れるとパーマの持ちが良くなるので、パーマの頻度を減らすことができます。

カラーリングは同時に行わない

カラーリングもパーマ同様、毛髪・頭皮への負担がかかります。パーマと同日にカラーリングを行うことは避け、少なくとも1週間以上空けると良いでしょう。

パーマ後のケアを徹底する

パーマをかけた後は、髪の毛や頭皮がどうしてもダメージを受けてしまいます。パーマ後のデイリーケアでダメージを軽減できますので、以下のケアを実践してみてください。

  • パーマ当日はシャンプーをしない
  • 毛髪・頭皮に優しいシャンプーを使う
  • スタイリング剤はシャンプーでしっかり落とす
  • 生活習慣を整える

それぞれについて解説します。

パーマ当日はシャンプーをしない

パーマをかけた直後は、毛髪がダメージを受けやすい状態にあります。パーマの薬剤によってキューティクルが開き気味になっているため、シャンプーを行うと毛髪の水分が流れ出てしまったり傷めたりするリスクがあります。

また、パーマ当日にシャンプーしてしまうと、カールが取れやすくもなるので、当日はシャンプーするのを控えましょう。

毛髪・頭皮に優しいシャンプーを使う

パーマによってダメージを受けた毛髪・頭皮を労わるために、優しい洗浄成分のシャンプーを使うと良いでしょう。適度な洗浄力があり、刺激が少ないアミノ酸系シャンプーがおすすめです。

アミノ酸系の洗浄成分の代表的なものは、「ココイル〜」や「ラウロイル〜」という名称の成分が入っているものです。シャンプーの裏面には成分が記載されているので、成分をチェックしてから購入するようにしてください。

スタイリング剤はシャンプーでしっかり落とす

ヘアワックスやヘアスプレーなどのスタイリング剤は、その日のうちにしっかりと落としましょう。スタイリング剤の洗い残しがあると毛穴のつまりの原因になります。毛穴のつまりは頭皮環境を悪化させ、薄毛を進行させてしまいます。

パーマ後はヘアセットする際にスタイリング剤を使う機会が増えるので、シャンプー時にしっかり洗い流すことを心がけてください。シャンプー前のブラッシングやぬるま湯でしっかり予洗いをすると、スタイリング剤が落ちやすくなります。

生活習慣を整える

パーマで薄毛を目立たなくできても、薄毛そのものの改善には至りません。ヘアケアと合わせて、生活習慣も整えることで、薄毛の改善に繋がります。暴飲暴食は避け、毛髪の成長に良いとされるタンパク質をしっかり摂取しましょう。

また、十分な睡眠をとり疲労やストレスを溜めないことも大切です。ほかにも、運動することで頭皮の血行が促進されると、栄養素や酸素が髪の毛に届きやすくなります。日々の生活を見直しできることから始めてみてください。

薄毛の人におすすめのパーマ以外の髪型

薄毛を目立たなくさせる方法の一つにパーマがありますが、パーマ以外にも薄毛を目立たなくさせる髪型があります。

  • ショートヘア
  • ソフトモヒカン
  • ツーブロック
  • オールバック
  • 七三分け
  • 坊主

薄毛を目立たなくさせる髪型は意外と多いものです。パーマが難しい場合には、毛髪の状態に合わせて、自分に合いそうな髪型があるか美容師に相談してみてください。

ショートヘア

ショートヘアは、毛髪全体を短くカットすることで、薄毛箇所とそうでない箇所の差を目立たなくすることができます。爽やかな印象を与えることができ、ヘアセットも簡単な髪型です。髪の毛を乾かす際に、髪の毛を立ち上がらせるようにドライヤーを当てると薄毛を隠しやすくなります。

ソフトモヒカン

ソフトモヒカンは、襟足とサイドを短くし、トップに長さを残すことで頭頂部にボリュームをもたせる髪型です。頭頂部の薄毛が気になる人に向いています。頭頂部の髪を立たせるように乾かした後、スタイリング剤でサイドのボリュームを抑えながらふんわりと仕上げます。

ツーブロック

ツーブロックは、襟足とサイドを刈り上げる髪型です。襟足とサイドを刈り上げすっきりさせるので、頭頂部のボリューム感を強調できます。また、トップの長さは調整が可能なため、元の毛髪が長い人でも短い人でも挑戦しやすい髪型です。トップを短くした場合は、立たせるようにセットし、長くした場合は毛流れを散らすと、より薄毛を隠しやすくなります。

オールバック

オールバックは、文字通り髪の毛を全て後ろにかきあげる髪型です。毛髪全体にある程度の長さが必要ですが、かきあげる方向や毛流れの作り方次第で、薄毛箇所を目立たなくできます。男らしい雰囲気を出したい人や、堅めの仕事をしている人に向いている髪型です。

七三分け

七三分けは、前髪を7対3にわける髪型です。分け目を左右どちらに作るかによって、頭頂部の薄毛をうまく隠すことができます。また、七三分けで前髪をおろしたスタイルは生え際の薄毛を目立たなくさせることができます。

セットによって印象が変わるので、薄毛のタイプによってどんなセットが合うか美容師に相談してみても良いでしょう。

坊主

坊主にすると、毛髪の薄い部分と毛髪がある部分の境目が分かりづらくなるので、薄毛が目立たなくなります。また、頭皮を清潔に保ちやすくなり、スタイリング剤を使う機会もなくなることから、洗い残しによる毛穴のつまりも起きにくくなります。ヘアセットに時間を取られることもないので、朝の支度が楽になるメリットもあります。

ただし、坊主は頭の形やバランスによって似合うかどうかが変わるため、自分が坊主が似合うかどうか心配な方は、美容師の方に相談してみると良いでしょう。

髪型で隠しきれない薄毛にはAGA治療を

パーマや髪型で隠しきれないほど薄毛が進行していたり、少しずつ抜け毛が増えてきたと感じたりする場合は、AGA(男性型脱毛症)を発症している可能性があります。根本的な薄毛の改善には、AGAの専門クリニックで治療する方法があります。

AGA専門クリニックの治療では、内服薬や外用薬で行う治療、頭皮に薬剤を注射する治療など、症状やライフスタイルに合わせたさまざまな治療法があります。ここではそれぞれの治療法について解説します。

内服薬による治療

AGAの発症や進行には、DHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンが関係しています。内服薬による治療では、テストステロンがDHTに変換されるのを抑える薬剤を服用し脱毛を抑制します。フィナステリドやデュタステリドという薬剤が使われ、個人差はありますが3〜6ヶ月程で効果が期待できます。

フィナステリドについて詳しく知りたい方は、「フィナステリドの効果とは?副作用や服用時の注意点についても説明」も参考にしてみてください。

外用薬による治療

外用薬とは頭皮に直接塗布する薬剤のことで、主にミノキシジルという薬剤が使われます。髪の毛の土台となる毛包に作用し、毛髪の細胞やタンパク質の合成を助けることで発毛を促します。3〜6ヶ月程で発毛の効果が認められることが多いです。

ミノキシジルについては、「ミノキシジルの効果とは?副作用や他のAGA治療薬との違いも解説」でも詳しく解説しています。

メソセラピー

メソセラピーは、発毛に効果があるとされるミノキシジルや成長因子、保湿成分など、複数の成分を配合した薬剤を頭皮に直接注射する治療です。細胞に直接薬剤が届くので、内服治療や外用治療に比べて効果の発現が早いのが特徴です。個人差はありますが、2〜3ヵ月程で発毛効果が認められます。

まとめ

パーマをかけることで髪の毛にボリュームを出し、薄毛を目立たなくすることはできますが、毛髪・頭皮を傷めてしまうデメリットもあります。パーマをかける前に、リスクや注意点をしっかり理解し、美容師に相談するとよいでしょう。

根本的に薄毛を改善したい場合には、クリニックでのAGA治療という選択肢もあります。AGAによる薄毛は放っておくと進行し改善が難しくなるケースもあるので、早めにクリニックの受診を検討してみてください。