更新日:2025年12月23日
「はげに効く薬はあるのだろうか」と悩んでいる人も少なくありません。薄毛の進行を食い止め、発毛を促進するためには、医学的に効果が認められたAGA治療薬が有効です。
本記事では、抜け毛予防・発毛促進に効くAGA治療薬の種類や効果、副作用について解説します。はげに効くAGA治療薬の入手方法も紹介しているので、薄毛治療を始めるための参考にしてみてください。
抜け毛の進行を食い止めたい方には、AGAの主な原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を阻害する内服薬が効果的です。AGAによる抜け毛を予防し、はげの進行を抑制する治療薬として、フィナステリドやデュタステリドが挙げられます。
フィナステリドは、テストステロンをDHTに変換する酵素である5α-リダクターゼII型の働きを阻害するのが特徴です。フィナステリドによってDHTの濃度が低下し、乱れたヘアサイクルが正常化することで、抜け毛の増加が抑制されます。
デュタステリドは、フィナステリドが阻害する5α-リダクターゼII型に加えて、I型の働きも阻害します。デュタステリドは、より広範囲でDHTの産生を抑制し、フィナステリドよりも高いDHT抑制効果が期待できるのです。
積極的に新しい髪を生やしてはげを治したい場合には、発毛促進効果のあるAGA治療薬が適しています。発毛を促す効果が医学的に認められている主な有効成分は、ミノキシジルです。
ミノキシジルは頭皮の血管を拡張し、毛包への血流を改善することで、髪の成長に必要な栄養素や酸素の供給を促進します。また、毛母細胞の活性化を促して毛周期の休止期を短縮し、成長期への移行を誘導することで発毛を促進する作用もあるのです。ミノキシジルは、頭皮に直接塗布する外用薬と医師の処方が必要な内服薬があります。
はげに効くAGA治療薬には、副作用があります。ここでは、それぞれのAGA治療薬の副作用を見ていきましょう。
フィナステリドやデュタステリドといった5α-リダクターゼ阻害薬は、男性ホルモンの働きに作用するので、性機能に関する副作用が生じる可能性があります。具体的には、性欲の減退(リビドーの低下)や勃起機能不全、射精障がいといった症状です。
また、フィナステリドやデュタステリドによる副作用として、肝機能障がいや抑うつ症状、女性化乳房などが挙げられます。フィナステリドやデュタステリドを服用中に気になる症状があれば、医師に相談しましょう。副作用と治療のメリットを比較し、自分に合った選択をすることが大切です。
ミノキシジルは外用薬と内服薬があり、それぞれ異なる副作用があります。ミノキシジル外用薬の主な副作用は、塗布部位の皮膚刺激です。具体的には、かゆみや赤み、フケのような症状が現れる場合があります。重度の炎症やかぶれが起きた場合は使用を中止して医師に相談しましょう。
ミノキシジル内服薬は有効成分が血流に乗って全身に作用するので、全身的な副作用のリスクがあります。内服薬の主な副作用は動悸やめまい、むくみ、頭痛です。また、ミノキシジルの作用が頭髪以外にもおよび、多毛症(体毛が濃くなる)が現れる場合もあります。
AGA治療の副作用を詳しく知りたい方は、「AGA治療の副作用とは?治療薬ごとの副作用や対処法を解説」をご確認ください。
はげの進行度を把握し治療薬の効果を理解しておくことで、自分に合ったAGA治療薬を選択しやすくなります。ここでは、AGA治療薬を選ぶポイントをまとめました。
AGAは進行性の疾患であり、進行程度には個人差があるものの一般的には治療なしで5年で1~2段階ほど進行するとされています。はげに効果的なAGA治療薬を選ぶには、自身の薄毛の進行度を正確に把握することが大切です。
AGAの進行度は、ハミルトン・ノーウッド分類という7段階で評価されます。ハミルトン・ノーウッド分類は、生え際や頭頂部などの薄毛の状態を客観的に示し、治療方針を決定するための指標となるのです。
AGAの進行度を自己判断するのは難しいため、医師の診断を受けるのが望ましいといえます。病院を受診すれば、医師が頭皮や毛根の状態も合わせて評価し、患者に適した治療計画を立ててくれます。
前述のとおり、はげに効くAGA治療薬は、抜け毛予防と発毛促進の2つに分けられます。フィナステリドやデュタステリドは、AGAの原因であるDHTの生成を抑制するメカニズムを持っているため、抜け毛を予防したい場合におすすめです。
また、発毛促進を目的とする場合は、ミノキシジルを使用します。ミノキシジルは休止期にある毛包を成長期へと移行させ、新しい毛髪の成長を促すのが特徴のため、発毛促進を目的とする場合に適しています。
AGA治療を進めるうえでは、医師の診察を受けて自身の症状や体質に合った選択を行い、継続的に取り組むことが大切です。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
AGA治療の効果を維持するためには長期間にわたる継続が必要なので、治療にかかる費用をあらかじめ確認しておくと安心です。AGA治療にかかる費用は、薬の種類やジェネリック(後発医薬品)の有無、受診する病院によって変動します。
長期的にAGA治療を続けるためには、薬代以外にも初診料や再診料、血液検査費用などが発生する可能性があるため、総額を含めて複数のクリニックを比較しましょう。はげに効く薬の服用を検討する際は、自身の症状と予算に合わせて、無理なく続けられる計画を立てることが重要です。
「はげに効くAGA治療薬は、どこで手に入るの?」と気になる方もいるかもしれません。ここでは、AGA治療薬の入手方法を解説します。
AGA治療薬を安全かつ確実に入手するなら、病院で処方してもらうのがおすすめです。病院に行けば、医師の診断に基づいて自身の薄毛の状態や進行度、体質に合った治療薬を処方してもらえます。病院ではフィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルなどのAGA治療薬の中から、最適な組み合わせを提案してもらえるのがメリットです。
AGA治療薬には、性機能障がいや肝機能障がいといった副作用のリスクが伴います。医師の診察を受けることで、既往歴や現在の健康状態に基づいて薬の安全性を確認してもらえ、万が一副作用が出た場合にも適切な対処を受けることが可能です。適切な診断と安全管理によって、安心してAGA治療を進められるでしょう。
手軽さや費用を考慮すると、市販のはげに効くAGA治療薬を購入するのも選択肢の一つです。日本国内で発毛効果が認められて市販されているのは、有効成分がミノキシジルである外用薬です。ミノキシジルは、薬局やドラッグストアで薬剤師から説明を受けて購入できる第一類医薬品に分類されます。
市販のミノキシジルは、AGAの初期段階や軽度の薄毛の方が手軽に試したい場合に適しています。ただし、ミノキシジル外用薬は発毛促進には役立ちますが、抜け毛予防の機能を持たないので、単独の使用でAGAの進行を完全に食い止めるのは難しいかもしれません。薄毛が進行している場合や原因を根本から断ちたい場合は、病院で内服薬と外用薬を組み合わせた複合的な治療を受けるのが効果的です。
AGA治療薬を個人輸入すれば、日本では正規に認可されていないはげに効く薬や、日本国内より安価なジェネリック医薬品を入手できる可能性があります。ただし、個人輸入したAGA治療薬は、品質と安全性が保証されていないのが懸念点です。
個人輸入でAGA治療薬を入手した場合、偽造医薬品であったり、有効成分の含有量が不正確であったりする可能性があります。厚生労働省の「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」によると、個人輸入した薬で健康被害が発生しても自己責任となり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となるのが原則です。
安全かつ確実にAGA治療を行うには、医療機関を受診し、医師の管理のもとで薬を処方してもらいましょう。
参考:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ 」
ここでは、はげに効くAGA治療薬に関してよくある質問をまとめました。以下で質問にお答えします。
AGA治療薬の服用を辞めると、治療で得られた効果は失われ、再び薄毛が進行すると考えられます。AGAは進行性の疾患であり、体内で薄毛の原因物質であるDHTが生成され続ける限り、時間の経過とともに症状が現れるためです。
フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルの作用は服用を続けている期間に限られます。薬の服用を止めると、DHTの抑制効果が消失するので、ヘアサイクルが再び乱れ、成長途中の髪の毛が抜けやすくなるのです。治療で太く長く育った髪の毛も次第に細くなり、治療前の状態へと逆戻りしてしまいます。そのため、AGA治療は効果を維持するために長期的な継続が必要です。
AGAの主な原因は、遺伝的要因に加え、男性ホルモンの一種であるDHTの過剰な生成と作用です。体内の男性ホルモンであるテストステロンは、5α-リダクターゼという酵素の働きによって、より強力な作用を持つDHTに変換されます。DHTが毛根にある毛乳頭細胞の受容体と結合すると、ヘアサイクル(毛周期)を乱す指令を出し、通常数年ある髪の成長期を短縮してしまうのです。その結果、髪の毛が十分に太く長く育つ前に抜け落ちてしまい、徐々に細く短い毛が増えて、薄毛が進行します。
5α-リダクターゼの活性度や、DHTに対する毛乳頭細胞の感受性は遺伝によって決まるので、家族にAGAの方がいると発症リスクが高まるでしょう。
AGAの原因を詳しく知りたい場合は、「AGAの原因は?治療方法や進行を遅らせるための対策を解説」をチェックしてみてください。
はげに効くAGA治療薬を選ぶ際は、自分の薄毛の進行度と目的に合わせて選択することが大切です。薄毛の進行を防ぎたい方には、フィナステリドやデュタステリドなどのDHT産生を抑制する内服薬が効果的といえます。積極的な発毛を促したい方は、血流を改善し毛母細胞を活性化させるミノキシジルがおすすめです。
AGA治療薬は継続が基本となるので、副作用リスクと費用を考慮した長期計画を立てるようにしましょう。予算や状況に応じて市販薬を選択することも検討できますが、安全かつ確実にAGA治療薬を入手するには、医師の処方を受けるのがおすすめです。AGA治療薬選びで迷ったら、自己判断せず医師に相談し、自分に最適な薬と治療計画を相談しましょう。