更新日:2026年02月18日
「ミノキシジルの飲み方は?」とお悩みの方もいるかもしれません。AGAの治療に使用されることがあるミノキシジルタブレットの効果を継続させるには、毎日決まった時間に水かぬるま湯で飲み、有効成分の血中濃度を一定に保つことが大切です。
本記事では、ミノキシジルタブレットの飲み方や飲むタイミングについて紹介します。飲み忘れた場合の対処法や服用期間についても解説しているので、ぜひご一読ください。
AGA(男性型脱毛症)の治療に使われるミノキシジルには外用薬(塗り薬)とタブレット(内服薬)があります。ミノキシジル外用薬はAGA治療薬として国内で承認されていますが、ミノキシジルタブレットは2026年1月時点で国内未承認です。あくまでも専門医の管理下で行われる適応外使用である点に注意し、医師に指示された服用方法を守りましょう。
ここでは、ミノキシジルタブレットの飲み方について解説します。
ミノキシジルタブレットを飲むうえで大切なのが、毎日同じ時間に水またはぬるま湯で服用することです。決まった時間に服用すると有効成分の血中濃度を一定に保てるため、効果の継続が期待できます。飲み忘れがないよう、習慣化しやすいタイミングを決めて飲みましょう。
ミノキシジルタブレットの5mgまたは10mgは1日1回1錠の服用が基本です。2.5mgのタブレットを2錠処方されている場合は、1日2回1錠ずつの服用になるケースもあるため、クリニックで飲み方を確認するのをおすすめします。
なお、アルコールとミノキシジルタブレットとの同時摂取は控えることが望ましいでしょう。ミノキシジルとアルコールにはどちらも血管拡張作用があるため、動悸や息切れ、むくみなどの症状が強く出てしまう可能性があります。薬の期待される効果や用量を理解したうえで、正しく服用しましょう。
ミノキシジルの飲み方として、朝と夜(寝る前)のどちらに飲むかという明確な決まりはありません。ミノキシジルタブレットは国内未承認で、あくまで適応外使用の薬であるためです。そのため、薬を効かせたい時間や副作用の現れ方、生活リズムに合わせて検討するのがおすすめです。
朝と夜に服用するメリットとデメリットを、以下の表にそれぞれまとめました。
| 飲むタイミング | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 朝 | 内服による身体への影響を把握しやすい | 副作用が日常生活に影響しやすい 血圧が下がるため、起床時に低血圧の人へのリスクがある |
| 夜(寝る前) | 日中に副作用が出るリスクを軽減できる | 就寝中は動悸やめまいなどの体調変化に気づきにくい |
それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、継続しやすく、かつ副作用が生活に影響しにくいタイミングを医師と相談するのが良いでしょう。
ミノキシジルタブレットの飲むタイミングとして、食前・食後といった決まりはありません。内服薬の吸収率の違いや胃腸への負担を考えて決めるのが良いでしょう。
食前と食後に服用するメリット・デメリットは以下の表のとおりです。
| 飲むタイミング | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 食前 | 有効成分の吸収率が高くなりやすい 有効成分の血中濃度が早く上昇しやすい | 副作用のリスクが高くなる可能性がある |
| 食後 | 胃腸の負担を軽減できる 急激な副作用が起きにくい | 有効成分の吸収が緩やかになり効果実感までに時間を要する可能性もある |
食前と食後それぞれのメリットやデメリットに加えて、体質や他の薬との兼ね合いを考えて医師と相談しましょう。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
ミノキシジルには血管を拡張することで毛包周囲の血流を改善し、発毛を促す効果が期待されています。しかし、服用を継続していくためには、副作用についてもしっかりと把握しておくことが必要です。
ここでは、ミノキシジルタブレットの効果と副作用について詳しく解説します。
ミノキシジルには、毛根を包み込む毛包周囲の血流を改善する作用があると考えられています。それにより、髪を作り出す毛母細胞に栄養や酸素が安定して運ばれるようになり、髪の成長を促す効果が期待できるでしょう。
髪の毛には、ヘアサイクル(毛周期)と呼ばれる成長サイクルがあり、成長期・退行期・休止期の3つのフェーズから成り立っています。AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンの影響によって、ヘアサイクルのうち髪が育つ成長期が短くなる疾患です。
![「ヘアサイクル」の仕組みを図解。数年の期間をかけて毛球が太く長く成長する「成長期」、毛球が退縮し始める約2週間の「退行期」、毛球が完全に退化した約3〜4ヶ月の「休止期」を経て脱毛し、再び新しい毛が生え始めるまでの一連の流れを解説。]

ミノキシジルの服用により、休止期に入っていた髪の毛が成長期に移行することや成長期が延長されることが期待されています。AGAの発症によって短縮された成長期が延長されることで、髪の毛が太く長く成長しやすくなることが期待できるでしょう。
ミノキシジルの服用で注意すべきなのは、血管を拡張する作用によって副作用が出る可能性がある点です。
報告されている主な副作用の例は、以下のとおりです。
ミノキシジルタブレットは内服して体内に成分を取り込むため、全身性の副作用が出る可能性があります。診察の際にミノキシジル服用による有益性よりもリスクが高いと判断されると、処方されない場合もあります。
もし副作用が強く出たり、日常生活に支障をきたすような変化があったりする場合は、決して自己判断で放置せず、処方を受けた医師に相談しましょう。

個人輸入したミノキシジルタブレットは、有害物質が含まれていたり別の成分が混入していたりする可能性があるため、健康被害のリスクが高くなります。また、医師の診察を受けずに入手すると、本来服用できない人が服用して重篤な副作用が起こるおそれがあります。ミノキシジルタブレットを服用したい場合は必ず受診し、専門医の管理下のもとで服用することが大切です。
ミノキシジルタブレットの飲み忘れに気づいた場合、気づいた時点での1回分のみを服用し、1日に2錠以上服用しないようにしてください。2回分を一度に飲むと、過剰摂取による副作用のリスクを高めてしまうため、やめましょう。
ミノキシジルの効果を持続させるには、毎日忘れずに決まった量を服用し、有効成分の血中濃度を一定にすることが大切です。
飲み忘れを防ぐ方法の例は、以下の4つです。
頻繁に飲み忘れてしまうと、有効成分の血中濃度が保たれないため、効果が弱まってしまうおそれもあります。生活習慣に組み込みながら、飲み忘れがないような工夫を取り入れましょう。
ミノキシジルタブレットの服用によってAGAの治療効果を得るためには、ある程度の継続が必要です。ここでは、服用期間や中止の判断方法について詳しく解説します。
ミノキシジルを飲み始めてから効果を実感するまでには、個人差はあるものの約4~6ヶ月程度の期間が必要であるといわれています。ヘアサイクルは長期で移り変わっていくため、短期間で効果を判断せず、医師の管理下のもと服用を続けましょう。
また、ミノキシジルの服用を開始してから2~4週間前後で一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こる場合があります。これはもともと生えていた細く短い髪が、新しく作られた髪に押し出されて抜ける現象で、2ヶ月ほど続くケースもみられます。初期脱毛は薬の作用によって生じる現象であるため、効果がないと自己判断せず、服用を続けることが重要です。
ミノキシジルの服用中止は、主に副作用が強いときです。副作用の症状がつらいときは自己判断せず、医師に相談して用量の調整や服用中止などの指示を受けましょう。
一定期間ミノキシジルを服用して薄毛が改善し、効果を維持できている場合には、医師の判断によりミノキシジル服用をやめるケースもあります。ただし、AGA(男性型脱毛症)は進行性の疾患であるため、効果が出たからといって自己判断で服用を中止すると、薄毛の症状が再び進行する可能性があります。服用中止は医師に相談して決めましょう。
ここでは、ミノキシジルタブレットの内服についてよくある質問をまとめました。服用方法について不安がある方はぜひご覧ください。
フィナステリドやデュタステリドとミノキシジルは作用するしくみが異なるため、基本的に同じタイミングで内服しても問題ありません。フィナステリドやデュタステリドは抜け毛の原因となる男性ホルモンを抑制し、ミノキシジルは血流を改善して発毛を促すため、併用すると抜け毛抑制と発毛促進の両面からアプローチできます。
ただし、医師から具体的な指示がある場合は、それに従って服用してください。
フィナステリドやデュタステリドについては、フィナステリドの効果とは?副作用や服用時の注意点についても説明や、デュタステリドとは?フィナステリドとの主な違いを解説でも詳しく解説しています。
ミノキシジルタブレットにおいては、5mgと10mgのどちらが良いとは一概にはいえません。10mgは有効成分が5mgの2倍となり「効果が高いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、用量が多いぶん副作用が強く出るリスクがあるからです。
ミノキシジル10mgを初診で処方されるケースはほとんどなく、まずは低用量の5mg(または2.5mg)から治療を開始するのが一般的です。AGAが進行している場合や、5mgを一定期間使用しても効果が得られなかった場合に医師の判断で10mgの処方が検討されます。
ミノキシジル5mgの服用であっても発毛効果が期待できるとされているため、医師と相談して副作用のリスクについても考えながら、継続できる用量を選びましょう。
ミノキシジルタブレットの効果的な飲み方は、毎日決まった時間に服用し、有効成分の血中濃度を一定に保つことです。朝と夜、食前と食後といった服用するタイミングについて明確な服用時間の規定はありません。副作用として動悸やむくみ、多毛症などが出る可能性があるため、自分の体調や生活リズムに合わせて継続しやすい時間帯を選ぶと良いでしょう。
個人差はあるものの、ミノキシジルタブレットの効果は4~6ヶ月程度で得られるとされています。初期脱毛が起こることもありますが、治療反応としてみられることが多いため、医師の判断のもと服用を継続することが大切です。フィナステリドやデュタステリドなど他のAGA治療薬との併用も可能ですが、必ず専門医の指導を受け、適切な用量・用法で服用してください。個人輸入での入手は健康被害のリスクが高いため避け、医師の管理下で安全に治療を進めることをおすすめします。