更新日:2026年10月09日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「デュタステリドの適切な用量はどれくらいなのか」「半減期が長いなら服用回数を減らせるのでは?」と考えている方もいるかもしれません。国内でAGA治療薬として承認されているデュタステリドの用量は「0.1mg」と「0.5mg」の2つがあり、患者一人ひとりの症状や状況に合わせて適した用量が選択されます。1日1回、正しく服用を継続することが大切です。 本記事では、デュタステリドの各用量における効果や副作用、半減期が長くても毎日服用すべき理由に加え、1mgの特徴や一包化の可否も解説しているので、ぜひご一読ください。
国内でAGA治療薬として正式に承認されているデュタステリドの用量は、「0.1mg」と「0.5mg」の2種類です。医師は患者一人ひとりの薄毛の進行度や体質、副作用への懸念などを総合的に判断し、0.1mgか0.5mgのどちらを処方するかを決定します。
| 用量 | 国内承認状況 | DHTの抑制の目安 |
|---|---|---|
| デュタステリド0.1mg | 承認されている用量 | 血清中DHT濃度の変化量 約65% |
| デュタステリド0.5mg | 承認されている用量 | DHT抑制率 約90% |
| デュタステリド1mg | 国内未承認 | ―(国内データなし) |
以下では、それぞれの用量の特徴や効果、服用方法について詳しく解説します。
臨床試験において、デュタステリド0.5mgの服用により血清中のDHT(ジヒドロテストステロン)濃度が約90%(頭皮中では約52%)減少したと報告されています。 また、主な副作用の症状として性機能不全や抑うつ気分、肝機能障害などが報告されています。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「デュタステリド錠 添付文書」
デュタステリド0.1mgの服用における血清中DHT濃度のベースラインからの変化量は約65%となっており、0.5mgに比べるとやや穏やかな作用です。報告されている副作用の種類は0.5mgと同様ですが、体への影響を考慮しながら治療を進めたい場合に適しています。0.1mgで開始して効果が物足りないと感じる場合は、医師と相談のうえで0.5mgへの増量も可能です。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「デュタステリド錠 添付文書」

デュタステリドを飲み忘れた場合は気付いた時点で1回分を服用するか、次の服用時間が近いときは1回飛ばして次回から服用します。一度に2回分をまとめて服用することは、思わぬ副作用や体調不良を招く可能性もあるため避けてください。
デュタステリド1mgを服用している場合は、以下の対応をとることを推奨します。
国内において、AGA治療を目的としたデュタステリド1mgの服用は未承認です。含まれるデュタステリドの用量が過剰となるため、医療機関で処方されることは基本的にはありません。 個人輸入などを利用して海外製の1mgを自己判断で服用している場合は、速やかに医師へ相談してください。医師の診察のもと、デュタステリド0.1mgや0.5mgといった効果と安全性のバランスが取れた用量に切り替えてもらいましょう。 AGA治療薬は長期間にわたって継続することが重要であるため、リスクを適切に抑えながら安全に飲み続けることが大切といえます。
デュタステリドとフィナステリドの半減期の目安は、以下の表のとおりです。
| 項目 | デュタステリド | フィナステリド |
|---|---|---|
| 半減期の目安 | 約3~5週間 | 約3~4時間 |
デュタステリドの特徴として、成分が体内で減少するまでに要する時間である「半減期」が長いことが挙げられます。そのため、「毎日飲まなくても効果があるのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、自己判断で服用回数を減らしたり、服用する間隔を調整したりすることは避けることが大切です。 デュタステリドの半減期が長いにもかかわらず、毎日の服用が必要とされる理由は、用法・用量が「1日1回」と定められており、その服用方法で有効性や安全性が確認されているためです。 デュタステリドの添付文書によると、男性型脱毛症患者に対する「1日1回24週間反復経口投与」によって、薬の血清中濃度が一定に保たれることが示されています。 したがって、毎日定期的に服用することで、血中濃度の急激な変動を避け、安定したDHT抑制効果を得ることが期待できます。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「デュタステリド錠 添付文書」「フィナステリド錠 添付文書」

デュタステリドは半減期が長いため、服用の時間が多少前後しても効果が急激に落ちにくいメリットがあります。ただし、成分が長く体内に残ることで、副作用が出た場合にも症状が治まるまでに時間を要する点に注意が必要です。安全かつ安定した治療を進めるために、自己判断は避け、指示された用法・用量を守りましょう。
複数の薬を処方された際、飲み忘れを防ぐために1回分を同じ袋にまとめる「一包化」を行うケースがあります。しかし、デュタステリドのカプセルは一包化に対応していません。 カプセル剤は湿度の影響を受けやすい性質を持っており、専用のアルミシートから出してしまうと、品質が劣化するおそれがあります。デュタステリドをカプセルで服用する場合は、品質を維持するために、必ず飲む直前にシートから取り出すようにしてください。
| 剤形 | 一包化 | 理由・取り扱い |
|---|---|---|
| カプセル剤 | 不可 | 湿度の影響を受けやすく、シートから出すと品質が劣化するおそれ。飲む直前に取り出す |
| 錠剤 | 可能 | 湿度の影響を受けにくい。一包化には処方箋への記載が必要なため医師に相談 |
一方、湿度の影響を受けにくい錠剤タイプは、ほかの薬剤と一緒に一包化して管理することが可能です。一包化するには処方箋に記載してもらう必要があるため、医師に相談してみましょう。
AGA治療薬であるデュタステリドについて、国内で承認されている用量は0.1mgと0.5mgであり、患者一人ひとりの状況や副作用のリスク等に合わせて、医師が0.1mgか0.5mgかを決定します。 いずれの用量も1日1回、水またはぬるま湯で服用します。食事の影響を受けづらいため、ライフスタイルに合わせて時間を決められるのが特徴です。 副作用リスクを減らしたい場合は、医師の判断で作用が穏やかな0.1mgを選択するケースもあります。 一方で、個人輸入などで入手した国内未承認のデュタステリド1mgを自己判断で服用することは避けましょう。医療機関を通じた処方と異なり、品質管理の状況が確認できない場合があるため、医療機関を受診し、医師に処方してもらった薬を使用することが大切です。 デュタステリドは半減期が長いものの、毎日定期的に服用することで血中濃度が安定し、効果が期待できます。自己判断で服用間隔を変えず、指示された用法・用量を守りましょう。なお、デュタステリドのカプセルは湿度の影響を受けやすく一包化に対応していません。品質の劣化を防ぐため、必ず飲む直前にアルミシートから取り出すようにしてください。
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「デュタステリド錠 添付文書」「フィナステリド錠 添付文書」
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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