更新日:2026年07月21日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「デュタステリドの適切な用量はどれくらいなのか」「半減期が長いなら服用回数を減らせるのでは?」と考えている方もいるかもしれません。デュタステリドの標準用量は0.5mgで、有効性と安全性のバランスが良いとされています。1日1回、正しく服用を継続することが大切です。
本記事では、デュタステリドの各用量における効果や副作用、半減期が長くても毎日服用すべき理由に加え、1mgの特徴や一包化の可否も解説しているので、ぜひご一読ください。
デュタステリドを服用する際の標準的な用量は、1日1回0.5mgです。医療機関でAGA治療を行う場合、0.5mgを処方されるのが一般的といえるでしょう。以下では、その理由と副作用、服用方法について解説します。
医療機関でデュタステリド0.5mgが推奨される理由は、臨床試験において薄毛への有効性と副作用リスクのバランスが最適であると証明されているからです。
これより少ない量では十分な効果が出にくく、逆に増やしても効果は大差ないまま副作用のリスクだけが高くなります。そのため、効率よく安全に治療できる量として、0.5mgという基準が定められました。
日本の厚生労働省から正式に製造販売の承認を得ている用量も最大0.5mgとなっています。
デュタステリド0.5mgの服用におけるDHT(ジヒドロテストステロン)の抑制率は約90%です。
また、主な副作用の症状として性機能障害やうつ、肝機能障害などが報告されています。
デュタステリド0.5mgは1日1回、水またはぬるま湯で服用することが大切です。デュタステリドは食事による影響を受けづらいため、食前や食後、朝や夜を問わず、どのタイミングでも服用できます。
朝の服用は習慣化しやすい傾向があり、夜の服用は睡眠中に作用させることで副作用を感じにくいというメリットがあります。自身の生活リズムに応じて、毎日無理なく継続服用できるタイミングを設定すると良いでしょう。

デュタステリドを飲み忘れた場合は気付いた時点で1回分を服用するか、次の服用時間が近いときは1回飛ばして次回から服用します。一度に2回分をまとめて服用することは、思わぬ副作用や体調不良を招く可能性もあるため避けてください。
体への負担を軽減するため、0.1mgのデュタステリドから治療を開始するケースもあります。具体的なケースや効果についてみていきましょう。
デュタステリド0.1mgは標準よりも低い用量であるため、体への影響を抑え、副作用のリスクを低減させたい場合に適した用量です。たとえば、下記のようなケースでは0.1mgの処方が選択肢となります。
そのほか、0.5mgの服用で十分な効果を得た後、現状維持を目的に用量を減らしたい人にも処方される場合があります。
デュタステリド0.1mgの服用における血清中DHT濃度のベースラインからの変化量は65%となっており、標準用量の0.5mgに比べるとやや穏やかな作用です。現れる副作用の種類は0.5mgと同様で、発現率も同程度と考えられています。
デュタステリド0.1mgでは十分な発毛効果が得られない場合、医師と相談して0.5mgへの増量を検討するケースもあります。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「デュタステリド錠 添付文書」
デュタステリド0.1mgの服用方法は0.5mgと同様に1日1回、水またはぬるま湯で服用します。毎日決まった時間に服用を続けることで、体内の血中濃度を一定に保ちやすくなり、薬の効果を安定させることができるでしょう。
服用を忘れるなどして飲み方にムラができると薬の作用が弱まる可能性があります。毎日決まった時間に規則正しく飲み続けることが何より大切です。
国内において、AGA治療を目的としたデュタステリド1mgの服用は未承認です。含まれるデュタステリドの用量が過剰となるため、医療機関で処方されることは基本的にはありません。
以下の対応を検討し、安全にAGA治療を継続しましょう。
個人輸入などを利用して海外製の1mgを自己判断で服用している場合は、速やかに医師へ相談してください。医師の診察のもと、デュタステリド0.5mgといった効果と安全性のバランスが取れた国内承認薬に切り替えてもらいましょう。
AGA治療薬は長期間にわたって継続することが重要であるため、リスクを適切に抑えながら安全に飲み続けることが大切といえます。
ほかの用量と同様に、1日1回、水またはぬるま湯で決まった時間に服用するのが基本の服用方法です。
ただし、デュタステリド1mgは国内で承認されている用量ではないため、自身の判断で量を調整して飲み続けるのはやめましょう。
自身に合わせた適切な用量を把握するには、医療機関を受診して専門の医師に判断してもらうことが大切です。受診する際には、治療の経過や副作用の発現、希望する髪の状態などを医師に伝えるなどして、専門的な判断を仰ぎましょう。
デュタステリドの特徴として、成分が体内で減少するまでに要する時間である「半減期」が長いことが挙げられます。そのため、「毎日飲まなくても効果があるのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、自己判断で服用回数を減らしたり、服用する間隔を調整したりすることは避けましょう。
デュタステリドの半減期が長いにもかかわらず、毎日の服用が推奨される理由は、血中濃度を安定させるためです。
医薬品医療機器総合機構の「デュタステリド錠 添付文書」によると、血中濃度の測定は「1日1回24週間反復経口投与」によって、有効性や安全性が確認されています。
この試験結果は、6ヶ月飲み続けた時点で、薬の血中濃度のバラつきが少なくなり、一定の数値(約44.82ng/mL)に落ち着いていることを示しています。したがって、毎日定期的に服用することで、血中濃度の急激な変動を避け、安定したDHT抑制効果を得られるでしょう。
デュタステリドとフィナステリドの半減期の目安は、以下の表のとおりです。
| 項目 | デュタステリド | フィナステリド |
|---|---|---|
| 半減期の目安 | 約3~5週間 | 約3~4時間 |
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「デュタステリド」

デュタステリドは半減期が長いため、服用の時間が多少前後しても効果が急激に落ちにくいメリットがあります。ただし、成分が長く体内に残ることで、副作用が出た場合にも症状が治まるまでに時間を要する点に注意が必要です。安全かつ安定した治療を進めるために、自己判断は避け、指示された用法用量を守りましょう。
複数の薬を処方された際、飲み忘れを防ぐために1回分を同じ袋にまとめる「一包化」を行うケースがあります。しかし、デュタステリドのカプセルは一包化に対応していません。
カプセル剤は湿度の影響を受けやすい性質を持っており、専用のアルミシートから出してしまうと、品質が劣化するおそれがあります。デュタステリドをカプセルで服用する場合は、品質を維持するために、必ず飲む直前にシートから取り出すようにしてください。
一方、湿度の影響を受けにくい錠剤タイプは、ほかの薬剤と一緒に一包化して管理することが可能です。一包化するには処方箋に記載してもらう必要があるため、医師に相談してみましょう。
AGA治療薬であるデュタステリドの推奨される標準用量は1日1回0.5mgで、有効性と副作用リスクのバランスが最も優れています。
これより少ないと十分な効果が出にくく、過剰用量の1mgは国内未承認のため、0.5mgの基準を守ることが大切です。どの用量も1日1回、水またはぬるま湯で服用します。食事の影響を受けづらいため、ライフスタイルに合わせて時間を決められるのが特徴です。
副作用リスクを減らしたい場合は、医師の判断で作用が穏やかな0.1mgを選択するケースもあります。 一方で、個人輸入などで入手したデュタステリド1mgを自己判断で服用することは体への負担が大きいため避けるべきです。推奨用量ではないため、速やかに医師へ相談して国内承認薬に切り替えてもらう必要があります。
デュタステリドは半減期が長いものの、毎日服用することで血中濃度が安定し、十分な効果を発揮します。自己判断で服用間隔を変えず、指示された用法用量を守りましょう。なお、デュタステリドのカプセルは湿度の影響を受けやすく一包化に対応していません。品質の劣化を防ぐため、必ず飲む直前にアルミシートから取り出すようにしてください。
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「デュタステリド」
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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