更新日:2026年07月28日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
髪のパサつきやうねりが気になり、ケラチン不足なのではとお悩みの方もいるかもしれません。ケラチンは髪の約8〜9割を占める土台であり、不足すると髪の内部を支える柱がなくなるため、髪の乾燥やうねりの原因となり得ます。これらのトラブルを解決するには、日々の食事やヘアケアを見直すことが大切です。
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ケラチンは、髪や爪、肌の表面を構成しているタンパク質の一種です。髪の毛においては、全体の約8~9割がケラチンによって占められています。ケラチンは髪の内部で柱のような役割を果たしているので、ツヤやコシ、しなやかな弾力を保つために必要な存在といえるでしょう。
ケラチンは、シスチンやグルタミン酸、ロイシンといった18種類以上ものアミノ酸が組み合わさって構成されているのが特徴です。一つひとつのアミノ酸が強く結びつくことで、しなやかで強度のある髪の毛が作られます。 タンパク質を摂取することで体内でアミノ酸に分解されるため、健康で美しい髪を維持するためには、日々の食事からタンパク質を意識的に摂取することが大切です。
ケラチン不足は、見た目のツヤを損なうだけでなく、髪の構造を脆くさせる原因となります。ここでは、ケラチン不足によって生じる3つの髪トラブルをそれぞれ解説します。
ケラチンを失った髪は、本来保持すべき水分や油分を留めておく力が弱まり、乾燥してパサついているように見えます。ダメージや加齢によってケラチンが減少すると、髪の内部はスカスカの空洞状態になるのです。ケラチンは髪の内部を満たし、強度と弾力を支える柱のような役割を果たしています。 髪の内部構造が不均一になることで、外からの湿気が髪に入り込みやすくなります。スカスカの部分が不規則に水分を吸って膨らむと、髪一本一本に歪みが生じ、うねりや広がりとなって現れるのです。髪の美しさを保つには、内部の空洞をケラチンで埋め、構造を安定させることが必要です。
髪の芯であるケラチンが不足すると、髪は本来の強度を保てなくなり、ハリやコシが失われてしまいます。髪一本一本が芯から細く弱くなることで、根元から立ち上がる力がなくなり、髪全体がへたってボリュームダウンした印象を与えてしまうのです。 ケラチンは髪の弾力を生み出す源でもあるため、不足すると指どおりが悪くなり、スタイリングをしても形が崩れやすくなります。若々しくふんわりとしたボリュームを維持するためには、外側からのケアだけでなく、栄養バランスを整えて髪の主成分であるケラチンを健やかに保つことが欠かせません。
ケラチンが不足することで髪の強度が低下し、切れ毛や枝毛が増加します。ケラチンが不足して内部結合が弱まると、外部からの摩擦や引っ張りに耐える力が失われ、日常の動作で髪が簡単に裂けたり、切れたりしてしまうのです。 ケラチンが不足した状態では、ブラッシングやドライヤーの熱、紫外線といった日常的な刺激さえも深刻なダメージにつながりやすくなります。髪は一度損傷すると自己修復できないので、流出したケラチンを完全に元に戻すことはできません。 ダメージが蓄積する前に、食事で材料となる栄養素を摂り、ヘアケアでダメージを補修するなど、髪の密度を保つ事前の予防と早めのケアが髪を守るための手段となります。
ケラチンに関わるケア方法には、食品、サプリ、ヘアケア商品の活用といった方法があります。ここでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
ケラチンを体内で生成するためには、原料となる栄養素を日々の食事から意識的に取り入れることが大切です。土台となるのはタンパク質ですが、アミノ酸に分解されケラチンとして再構成されるまでには、亜鉛やビタミンB群といったサポート役の栄養素も欠かせません。以下にて、それぞれの栄養素の役割と多く含まれる食材について説明します。
ケラチンはタンパク質の一種であるため、生成には良質なタンパク質の摂取が欠かせません。体内でケラチンを合成するには、基本的な素材となる肉・魚・卵・大豆製品などのタンパク質を十分に摂取しましょう。タンパク質を豊富に含む主な食品は以下のとおりです。
19歳以上の成人における1日タンパク質維持必要量は、体重1kgあたり0.66gと推定されています。タンパク質の吸収を高めるためには、一度に大量に摂るよりも、1日の食事で分散して摂ることが効果的です。
参考:厚生労働省「『日本人の食事摂取基準(2025年版)』策定検討会報告書」
亜鉛は、ケラチンの合成に欠かせないミネラルです。食事から摂取したタンパク質が体内でアミノ酸に分解されたあと、ケラチンへと再構成される際、亜鉛は酵素の働きに関与します。タンパク質を摂取しても亜鉛が不足しているとケラチンは効率良く作られず、髪の成長が滞ったり、細く脆くなったりする原因となり得ます。亜鉛を豊富に含む主な食材は、下記のとおりです。
上記のような食材を日々の食事に取り入れましょう。
ビタミンB群はタンパク質の代謝を助け、ケラチン生成をサポートする栄養素です。ビタミンB群を多く含む主な食品は以下のとおりです。
髪の大部分を占めるケラチンは、ツヤやコシを保つために必要なタンパク質の一種です。不足すると髪の内部が空洞化してパサつきやうねりが生じるだけでなく、髪が細くなってボリュームダウンしたり、切れ毛や枝毛などのダメージが深刻化したりします。美しい髪を守るためには、事前の予防と早めのケアを取り入れることが大切です。 体内でケラチンを生成するために、材料となるタンパク質をはじめ、合成を助ける亜鉛や代謝をサポートするビタミンB群を毎日の食事からバランス良く摂取しましょう。 また、トリートメントなどのヘアケア製品で髪の補修をすることも手触りやツヤの向上につながります。内側と外側の両方からケアを積み重ねて、芯から強く美しい髪を維持しましょう。
厚生労働省「『日本人の食事摂取基準(2025年版)』策定検討会報告書」
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| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
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費用について
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ビタミンB群は水溶性ビタミンのため、体内に蓄積されにくく、定期的な補給が必要です。
食事からの摂取が難しく不足を感じる場合は、サプリメントを活用して効率良く栄養を補うことも一つの手です。ただし、サプリメントはあくまで補助的な役割に留め、基本的には食事から栄養素を摂取することが大切です。
日々のダメージで失われた髪のツヤや弾力を補うには、ヘアケア製品を使って髪の補修ケアをするのも一つです。ケラチン配合のシャンプーやトリートメントは、髪表面をコーティングする効果があるので、手触りの向上やツヤの改善を実感しやすいでしょう。 トリートメントの効果を引き出すためには、塗布前のひと手間がポイントです。軽くタオルドライをして余分な水分を除くことで、補修成分が髪の毛に浸透しやすくなります。

食事で材料となる栄養素を摂りケラチンの合成を促しましょう。ヘアケアでダメージを補修するなど、併用することで、より効果的に髪の健康をサポートできる可能性があります。