更新日:2026年04月15日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
脂漏性皮膚炎の症状があり、治し方を探している方もいるかもしれません。脂漏性皮膚炎の原因はカビの一種であるマラセチア菌にあると考えられており、治療には医療機関を受診して抗真菌薬を処方してもらうのが一般的です。この記事では、脂漏性皮膚炎の原因から皮膚科での治療方法、今日からできるセルフケアを解説します。不快な症状を解消し、健やかな頭皮を取り戻すためにもぜひ参考にしてみてください。
脂漏性皮膚炎は、頭皮や鼻、頬、耳の後ろといった皮脂の分泌が多い部位にかゆみ・赤み・皮むけなどが生じる病気です。頭皮に脂漏性皮膚炎を発症すると、フケが増えたり、かさぶたのようにフケが固まったりします。
脂漏性皮膚炎には乳児型脂漏性皮膚炎と成人型脂漏性皮膚炎があり、成人型脂漏性皮膚炎は一般的に30~40代に発症しやすいといわれています。成人型脂漏性皮膚炎は乳児型脂漏性皮膚炎と異なり、自然治癒することは少なく、再発しやすいのが特徴です。
脂漏性皮膚炎は、皮膚症状やフケの発生などから、接触性皮膚炎(かぶれ)やアトピー性皮膚炎と見分けるのが難しいケースもあります。正しく判断してもらうためにも、疑わしい症状が出たら皮膚科を受診しましょう。
頭皮のベタつきやかゆみを放置し続けると、抜け毛が進行する「脂漏性脱毛症」を招くリスクが高まります。これは過剰な皮脂が毛穴を塞ぎ、そこで増殖した菌が引き起こす慢性的な炎症によって、髪の成長を支える毛根の機能が低下してしまう進行性の症状です。
頭皮がべたつき、黄色っぽい湿った大きなフケの症状が続くことで、1日の抜け毛が急激に増えることが特徴です。皮脂の過剰分泌で頭皮環境が悪化することで毛根に炎症が起こり、髪の成長サイクルが乱れてしまいます。
薄毛を未然に防ぐためにも、フケや炎症に気づいた段階で早急に頭皮環境を立て直す対策が必要です。
脂漏性皮膚炎の原因は明確にはなっていませんが、成人型脂漏性皮膚炎の原因の一つとして考えられるのは、マラセチア菌というカビ(真菌)の増加です。マラセチア菌は皮脂を栄養源とする常在菌(人の体に日常的に存在する菌)で、皮脂や汗などが多く分泌される部分で増殖する傾向があります。
体質的に皮脂が出やすいことに加え、多忙によるストレスや、シャンプーの洗い残しといった日常の些細な要因が菌の増殖を助長してしまいます。増えすぎた菌が皮脂を分解する際に生じる物質が刺激となり、皮膚に炎症を引き起こすのです。つまり、清潔を心がけるだけでなく、増えすぎた菌そのものを抑えるアプローチが改善の鍵を握っています。
脂漏性皮膚炎を治すためには、速やかに皮膚科を受診することをおすすめします。医療機関では、原因となるマラセチア菌を抑える「抗真菌薬」の塗り薬を中心とした治療が行われます。抗真菌薬を使用することでカビの一種であるマラセチア菌の繫殖を抑えられるためです。
強いかゆみや赤みがある場合には、炎症を鎮めるステロイド外用薬や保湿剤を併用することもあるでしょう。特に頭皮の症状に対しては、抗真菌成分が配合された専用シャンプーを日々の洗髪に取り入れることもあります。
専門医の指導のもと、自分の症状に合った薬剤を正しく使い続けることが、不快な症状から解放されるための適切なルートだといえるでしょう。

頭皮のフケやかゆみは、放置するほど悪化し、抜け毛のリスクも高まります。早めに皮膚科へ相談して適切な処置を受けましょう。
病院での治療と並行して、日々の生活習慣を見直す「セルフケア」に取り組むことも、症状の改善と再発防止において大切です。脂漏性皮膚炎は日々の積み重ねに影響される部分もあるため、以下を参考に菌が繁殖しにくい健やかな状態を維持しましょう。
食事と脂漏性皮膚炎の関連については研究が進められていますが、現時点では明確な食事推奨は確立されていません。一部の研究では、果物の摂取が多いと脂漏性皮膚炎のリスクが低下する可能性が示唆されています。一方で、アルコール、肉食に特徴づけられる西洋的な食事は女性においてリスク因子となる可能性も示唆されています。 偏った食生活は全身の健康リスクにもつながるため、バランスの良い食生活を心掛けましょう。

脂分の摂りすぎは頭皮だけでなく、体全体の健康にとっても良くありません。適切な摂取量を意識して、バランスの良い食生活を心掛けましょう。
頭皮を清潔に保つためには、以下の正しい手順での洗髪が不可欠です。シャンプーの目的は、汗や皮脂、整髪料、ホコリなどの汚れを落とし、髪と頭皮を健やかに保つことにあります。

まずは準備としてブラッシングを行い、髪のもつれを解きながらホコリやフケを浮かせましょう。これにより、軽い刺激で血行を促す効果も期待できます。
次に、髪だけでなく頭皮までしっかりとお湯で濡らして予洗いしてから、シャンプーをしましょう。この際、縦や横の動きを組み合わせて洗うと、より効果的に汚れを落とせます。
最後は、特に丁寧なすすぎを心掛けましょう。首の付け根や耳の後ろなどは、すすぎ残しによるトラブルが起きやすいため、念入りに洗い流すことが大切です。
紫外線と脂漏性皮膚炎の関係は複雑です。多くの患者は太陽の光(紫外線)を皮膚や体に浴びた後に症状の改善を報告しており、UV光がマラセチアの増殖を抑制する可能性が示唆されています。 ただし、過度に紫外線を浴びることは皮膚全体の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、適度に日光を浴びることを心掛けると良いでしょう。 「帽子ではげるは嘘?薄毛を招くといわれる理由や対策について解説」の記事では帽子をかぶる際の注意点を紹介しているので、こちらもあわせてチェックしてみてください。
脂漏性皮膚炎は身近な悩みであり、早めのケアが必要になる頭皮トラブルです。フケやかゆみは周囲の目が気になるだけでなく、放置すれば毛根の機能を損なう脂漏性脱毛症を引き起こすリスクがあります。
改善するためには、まず皮膚科を受診し、抗真菌薬などを用いた適切な治療を始めることが重要です。あわせて、バランスの取れた食事を心掛け、正しい手順で丁寧に洗髪する、紫外線から頭皮を守るといった日々の積み重ねが、再発を防ぐ大きな鍵となります。
不快な症状や将来の抜け毛の不安を解消するために、まずは専門医へ相談し、今日からできるセルフケアを取り入れて、清潔で健やかな頭皮環境を取り戻していきましょう。
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| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
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