更新日:2024年02月28日
今日からできる薄毛の対策とは?薄毛の原因と種類を解説
- 薄毛になる原因には、ストレスや頭皮の血行不良、睡眠不足などがある
- 脱毛症には、AGA(男性型脱毛症)や円形脱毛症などさまざまな種類がある
- 薄毛対策には、生活習慣を見直したり、頭皮マッサージをしたりするのが有効
薄毛や抜け毛が気になるようになり、なにか対策をしたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。薄毛を改善するためには、薄毛の原因を知った上でその原因に合った対策をとることが大切です。
本記事では、今日からできる薄毛対策についてご紹介します。薄毛になる原因や脱毛症の種類も紹介するので、効果的に薄毛を対策したい方はぜひ参考にしてみてください。
薄毛になる原因
薄毛になる原因は多岐にわたります。薄毛になる主な原因は以下のとおりです。
男性ホルモン
AGA(男性型脱毛症)による薄毛の場合、その原因は男性ホルモンの作用にあります。
男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリダクターゼと呼ばれる酵素と結合すると、DHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンが育成されます。このDHTが、毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体と結合すると、脱毛因子が発生して薄毛を引き起こします。
AGAの原因については、「AGAの原因は?治療方法や進行を遅らせるための対策を解説」でも詳しく解説しています。
ストレス
日常的なストレスは、薄毛の原因となります。
ストレスによってホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンが過剰に分泌されます。その結果、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる、薄毛を誘発するホルモン物質が増加してしまうのです。
また、ストレスは血流や睡眠の質を悪化させることにも繋がります。後述するように、血行不良や睡眠不足も薄毛の原因となりうるので注意しましょう。
頭皮の血行不良
頭皮の血行が悪くなることで、薄毛を引き起こすことがあります。
髪の毛の成長に必要な栄養素は、頭皮にある毛細血管を通って髪の毛に届きます。頭皮の血流が悪くなると、髪の毛や頭皮に必要な栄養素が届きづらくなることで薄毛や抜け毛になってしまうのです。
睡眠不足
睡眠不足は薄毛を引き起こすおそれがあります。
わたしたちが眠っている間に分泌される成長ホルモンには、頭皮の修復や発毛を促す作用があります。睡眠不足になると、成長ホルモンの分泌が少なくなるため、髪の毛が十分に成長しづらくなってしまうのです。
栄養不足
髪に必要な栄養素が補えていないと、薄毛を引き起こすことがあります。
タンパク質や炭水化物、脂質などの栄養素は、頭皮や毛髪の成長にとって欠かせません。栄養バランスが偏って、これらの髪の毛の成長に必要な栄養素が不足すると、薄毛に繋がってしまいます。
ヘアカラーや紫外線などの外的刺激
過度のヘアカラーやパーマ、長時間の紫外線などによる外的刺激が頭皮環境を悪化させて、薄毛を引き起こすことがあります。シャンプーやリンスすすぎ残しも頭皮への刺激になるので注意しましょう。
脱毛症の種類
薄毛を引き起こす病気にはさまざまな種類があります。ここでは、主な脱毛症の種類について紹介します。
AGA(男性型脱毛症)
AGAは、成人男性によく見られる進行形の脱毛症です。
AGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンと5αリダクターゼという還元酵素が結びつき、ジヒドロテストステロンを生成することで引き起こされます。AGAは、前頭部や頭頂部から髪の毛が薄くなるのが特徴です
AGAの診療ガイドラインによると、日本人男性の約30%がAGAを発症するとされています。年齢別の発症頻度は、20代で約10%、30代で20%、40代で30%、50代以降で40数%とされており、20代や30代の方でも発症することがあります。
参考:公益社団法人 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
円形脱毛症
円形脱毛症とは、円形や楕円形の脱毛が生じる脱毛症のことです。
円形脱毛症の診療ガイドラインによると、発症する前に軽度のかゆみや湿疹が出ることがあるとされています。
円形脱毛症の原因ははっきりしておらず、自己免疫疾患を原因とする説が有力とされています。
参考:公益社団法人 日本皮膚科学会「日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2017年版」
休止期脱毛症
休止期脱毛症は、なんらかの原因で髪の毛の多くが休止期に入り、抜け毛が増えることで引き起こされる脱毛症です。頭部全体から急激に脱毛するのが特徴です。
休止期脱毛症について詳しく知りたい方は、「休止期脱毛症とは?治療方法やコロナとの関係性を詳しく解説」も参考にしてみてください。
脂漏性脱毛症
脂漏性脱毛症は、脂漏性皮膚炎から起こる脱毛症です。
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い部位に起こり、頭皮の赤みやフケ、かゆみなどの症状を伴います。これを放置すると、皮脂の過剰分泌により頭皮環境が悪くなることで脂漏性脱毛症になることがあります。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症を発症すると、抜け毛が増えて髪全体が薄くなります。全体的に抜け毛が増えるため、ある程度経過しないと発症していることに気づかず、治療が遅れてしまうことが多いとされています。
びまん性脱毛症は、女性が発症することが多いとされていますが、男性が発症することもあるため注意しましょう。
今日からできる薄毛対策
ここでは、薄毛対策として具体的にどんなことを実践すればよいかについてご紹介します。
良質な睡眠をとる
睡眠の質を高めることは、薄毛対策に有効です。眠る前に下記の行動をとることを意識し、睡眠の質を高めましょう。
- 夕方以降はカフェインを控える
- 就寝2時間前の食事を控える
- 就寝1時間前のスマホやPCの利用を控える
- 就寝前に飲酒・喫煙をしない
また、質の高い睡眠をとることと同時に、睡眠時間を十分に確保することも大切です。厚生労働省によると、働く世代に必要な睡眠時間は6~9時間とされています。睡眠時間が6時間未満になると、成長ホルモンが分泌されにくくなるだけでなく、うつ病や認知症のリスクも増加してしまいます。睡眠時間は、1日に6時間以上確保するようにしましょう。
参照元:厚生労働省「知っているようで知らない睡眠のこと」
バランスの良い食事をとる
栄養素をバランス良くとることで薄毛を対策することができます。髪の毛の成長に必要となる主な栄養素は、下記の通りです。
効果 | 主な食材 | |
---|---|---|
たんぱく質 | 髪の毛の成長を促進する | 肉、魚、大豆など |
ビタミン | 頭皮環境を整える | 野菜、豚肉、レバーなど |
亜鉛 | 髪の毛の成長を促進する 抜け毛を抑制する | レバー、煮干しなど |
アミノ酸 | 髪の毛の原料となる | 魚、鰹節、ごまなど |
毎日の食事でこれらの栄養素をバランス良くとることが理想ですが、全ての栄養素を摂取するのはなかなか難しいと思います。外食や仕事の付き合いなどでバランスのよい食事をとるのが難しい方は、サプリメントで栄養素を補給することもおすすめです。
薄毛とサプリメントの関係性については、「サプリメントは薄毛改善・AGAに効果がある?選び方や注意点を解説」でも詳しく解説しています。
ストレスを発散する
薄毛対策のためには、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。
前述した通り、ストレスが溜まってホルモンバランスが崩れると、男性ホルモンの過剰分泌を引き起こします。それにより、DHTが過剰に分泌され、薄毛を促進させるおそれがあります。
好きなものに打ち込んだり、休息をとったりしてストレスを軽減しましょう。自分と向き合う時間をつくってストレスの原因を明確にすることもおすすめです。
頭皮マッサージを行う
気持ち良いと感じる程度の強さで、円を描くように頭皮をマッサージしましょう。
頭皮マッサージで血行が促進されると、髪の毛に栄養が届きやすくするため、薄毛を予防する効果が期待できます。
使用するシャンプーを見直す
普段使用しているシャンプーを見直すことも薄毛対策に繋がります。
洗浄力の強いシャンプーは、髪や頭皮の汚れだけでなく、必要な皮脂まで摂り除いてしまう可能性があります。皮脂がなくなると頭皮が乾燥し、頭皮環境を悪化させる原因になることがあるのです。
特に、硫酸系の界面活性剤を使用したシャンプーは洗浄力が強い傾向にあるので、購入する際にシャンプーの成分表示を確認してみましょう。
薄毛に悩んでいる方におすすめのシャンプーは、アミノ酸系のシャンプーです。洗浄力がマイルドで頭皮に優しい成分が含まれているため、頭皮がデリケートな状態の方でも安心して使うことができます。
AGAによる薄毛は医師に相談しよう
薄毛対策につながるセルフケアの方法を紹介してきましたが、セルフケアのみでは根本的なAGAの改善にはつながりません。本格的にAGAの症状を治療したいとお考えの方は、クリニックで医師に相談することをおすすめします。
クリニックで最も一般的な治療方法は服薬治療です。フィナステリドやミノキシジルといったAGA治療薬を服用することで、脱毛を抑制したり発毛を促進したりする効果があることが医学的に証明されています。服薬治療以外に、薬剤を頭皮に注入するメソセラピーや、植毛などの方法もあります。
AGAは進行性の脱毛症であり、完治することはありません。放っておくとどんどん症状が進行してしまいます。薄毛に悩んでおり、AGAの疑いがある方は、できるだけ早くAGA専門のクリニックやオンライン診療を受診してみましょう。
AGAのオンライン診療について詳しく知りたい方は、「AGAのオンライン診療のメリット・デメリットは?選び方も解説」も参考にしてみてください。
まとめ
薄毛対策を効果的に行うには、まずは自分の薄毛の原因や状態を知ることが大切です。薄毛の原因は、ストレスや頭皮の血行不良、睡眠不足などさまざまです。自分の薄毛の原因を見極めたうえで、薄毛対策を行いましょう。
薄毛対策には、生活習慣の見直しやストレス発散、頭皮マッサージなどが有効です。すぐに自分で行える対策がほとんどのため、薄毛が気になっている方はぜひ実践してみてください。
薄毛を根本的に改善したい方は、専門のクリニックで医師に相談するのがおすすめです。 レバクリではAGAのオンライン診療サービスを行っています。好きな場所と時間で医師の診察を受けることができるため、お気軽にご相談ください。