更新日:2026年02月03日
「イソフラボンは男性が摂取することで何かメリットはあるの?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。大豆に含まれるイソフラボンは薄毛予防や生活習慣病リスクの低減など、男性にとってメリットがあります。本記事では、イソフラボンを男性が摂取する際の5つのメリットや注意点、ポイントなどを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
厚生労働省の「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」によると、イソフラボンとは大豆、特に大豆胚芽に多く含まれる成分のことです。イソフラボンは分子構造が女性ホルモンのエストロゲンに似ているため、植物性エストロゲンとも呼ばれています。イソフラボンは女性ホルモンとの構造的類似性から、体内でエストロゲンに似た働きをするのです。
しかし、イソフラボンには、エストロゲンが過剰な場合に働きを阻害する「抗エストロゲン作用」も含まれます。体内でエストロゲンが過剰になると乳がんのリスクが高まるため、イソフラボンは乳がんの予防にも期待できるでしょう。
「エストロゲンの増やし方は?ホルモンバランスを整える方法を解説」の記事では、エストロゲンの増やし方を解説しているので、ぜひご一読ください。
参考:厚生労働省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」
男性がイソフラボンを摂取するメリットには、以下の5つがあります。
ここでは、男性がイソフラボンを摂取する上記5つのメリットを紹介します。
AGAの主な原因は、テストステロンが5αリダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換され、毛根に悪影響を与えることです。イソフラボンには5αリダクターゼの働きを阻害する効果があるとされています。
ただし、イソフラボンの摂取だけでAGAを改善することは難しい可能性があります。そのため、薄毛や抜け毛を抑制したい場合はイソフラボンだけに頼らず、専門医による適切な治療と組み合わせることが大切です。イソフラボンの摂取は薄毛や抜け毛を抑制するサポートと捉えておきましょう。
薄毛の原因について詳しく知りたい場合は、「薄毛の原因は?男性・女性に多い症状や対策・予防方法も紹介」の記事もあわせてご覧ください。
イソフラボンには血中のコレステロール値を低下させる作用があります。そのため、イソフラボンには高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病のリスクを下げる効果が期待できるでしょう。
生活習慣病は塩分過多やバランスの悪い食習慣、運動不足などが原因とされています。そのため、バランスの良い食事でイソフラボンを摂取しつつ、適度な運動を心掛けることが大切です。生活習慣病のリスクを抑えられることは、男性がイソフラボンを摂取するメリットといえるでしょう。
イソフラボンを摂取することで前立腺肥大の進行を遅らせる可能性があります。イソフラボンは前立腺肥大を進行させる要因とされるジヒドロテストステロン(DHT)の働きを弱め、尿トラブルのリスクを抑える可能性があるからです。
イソフラボンは豆腐や納豆などの大豆製品に多く含まれ、日常的に取り入れることで前立腺の健康維持に貢献します。ただし、前立腺がんの診断を受けた場合は逆効果の可能性もあるため、イソフラボンの摂取は前立腺肥大症の予防を目的とした範囲で行うことが大切です。
イソフラボンには抗酸化作用があります。イソフラボンの抗酸化作用によって肌の酸化ストレスを軽減し、紫外線によるダメージを防ぐ効果が期待できるのです。
また、イソフラボンにはコラーゲンの分解を抑制し、肌の弾力を保つ作用もあります。そのため、内側からのケアとしてイソフラボンを含む食品を摂取することで、肌の状態を健やかに保てる可能性があるのです。
イソフラボンはエストロゲンに似た働きを持ち、骨の分解を抑えて骨密度の維持に役立つとされています。そのため、イソフラボンは骨粗しょう症の予防効果が期待でき、加齢による骨の弱まりをサポートしてくれるでしょう。
また、大豆にはカルシウムが多く含まれています。納豆などに含まれているビタミンKがカルシウムの吸収を助けるため、豆腐や納豆といった大豆製品を日常的に取り入れることで骨の強化を目指せるでしょう。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
前述のとおり、イソフラボンにはAGAや生活習慣病の予防に役立つなどのさまざまなメリットがあります。しかし、イソフラボンを摂取する際にはいくつかの注意点もあります。安全かつ効果的にイソフラボンを摂取するために、以下の点に注意しましょう。
イソフラボンは適量であれば安全性が高い成分です。しかし、イソフラボンの過剰摂取は健康への悪影響を及ぼす可能性があります。イソフラボンの摂取量が多い場合、摂取量が少ない人に比べて前立腺がんの死亡リスクが高くなる可能性があるのです。そのため、高濃度のイソフラボンサプリメントを長期間摂取する場合は、用量に注意しましょう。
イソフラボンは女性ホルモンに似た作用を持つため、男性が過剰に摂取するとテストステロンの働きを弱め、筋肉の発達に影響を与える可能性があります。特に筋力トレーニングで筋肉量の増加を重視している場合は、効果が出にくくなる場合があるでしょう。
プロテインやサプリメントなどで大量にイソフラボンを摂取する場合は注意が必要です。ただし、食事でイソフラボンを摂る程度であれば問題ありません。
「筋トレをするとはげるって本当?筋トレと薄毛の関係について解説」の記事では、筋トレと薄毛の関係について解説しているので、ぜひご一読ください。
イソフラボンの主な摂取源は大豆製品のため、大豆アレルギーを持つ方は注意が必要です。大豆アレルギーの症状には軽度のかゆみや蕁麻疹、アナフィラキシーショックなどさまざまあります。
過去に大豆製品を食べて不快な症状を経験した場合は、大豆から作られたソイプロテインやイソフラボンサプリメントを摂取する前に医師に相談してみましょう。
また、初めて大豆製品やイソフラボンサプリメントを摂取する場合は、少量から始めて身体の反応を観察することが大切です。イソフラボンの摂取後に何らかの異常を感じた場合は、すぐに摂取を中止し、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
ここでは、イソフラボンを効果的かつ安全に摂取するためのポイントを紹介します。イソフラボンを正しく摂取するための知識を身につけて、ぜひ健康維持にお役立てください。
厚生労働省の「6.2.大豆イソフラボンの安全な摂取目安量の設定の検証」によると、男性の場合は70〜75mgが安全な1日あたりのイソフラボン摂取量の上限とされています。なお、この数値は一般の大豆食品からイソフラボンを摂る場合における一日の摂取目安量の上限値です。
サプリメントを利用する場合は製品ラベルに記載された用量を厳守し、医師に相談するのがおすすめです。特に、持病がある場合や薬を服用している場合は持病への影響や薬との飲み合わせなどを医師に確認しましょう。
参考:厚生労働省「6.2.大豆イソフラボンの安全な摂取目安量の設定の検証」
イソフラボンは主に大豆製品に含まれており、含有量は加工方法によって異なります。イソフラボンを多く含む主な食品は以下のとおりです。
また、納豆や味噌などの発酵大豆製品は、豆腐や豆乳などの非発酵製品よりもイソフラボンの吸収率が良いとされています。発酵過程でイソフラボンの構造が変化し、腸管からの吸収が促進されるためです。
ここでは、男性のイソフラボン摂取に関するよくある質問を紹介します。以下で詳しく解説するので、ぜひご一読ください。
食事でイソフラボンを摂取する場合の量では、男性ホルモンのバランスに大きな影響を与える可能性は少ないでしょう。イソフラボンは植物性エストロゲンとしての性質を持つものの、女性ホルモンに比べると極めて弱いものです。
ただし、高用量のイソフラボンを長期間にわたって継続摂取した場合やホルモン異常がすでにある場合には、何らかの影響が出る可能性もあるでしょう。
大豆食品からイソフラボンを摂取することでがんのリスクが高まることについて、明確な医学的根拠はありません。ただし、プロテインやサプリメントなどで高用量のイソフラボンを摂取した場合や、持病がある場合はがんになるリスクが高まる可能性はあるでしょう。
イソフラボンの摂取にはAGAの進行抑制や生活習慣病リスクの低減、前立腺肥大の進行抑制などのメリットがあります。特に5αリダクターゼの働きを阻害する作用は、男性型脱毛症(AGA)の原因となるDHT生成を抑制する可能性があります。
ただし、イソフラボンは女性ホルモンに似た構造を持つため、過剰摂取による健康への悪影響には注意が必要です。食事でイソフラボンを摂取する程度であれば女性化するなどの心配は不要です。日常的な食事からイソフラボンを適量摂取することで、男性の健康維持に役立てられるでしょう。 {{ CTA }}