更新日:2024年03月28日
大豆イソフラボンの効果とは?男性AGAに効く理由や摂取目安量を解説
- 大豆イソフラボンには、男性AGAの予防効果がある
- 大豆イソフラボンには薄毛予防以外にも、前立腺がんの予防や美肌にも効果がある
- 大豆イソフラボンを効率良く摂取するには、豆乳がおすすめ
- 男性AGAによる薄毛を根本的に改善するにはAGA治療をしよう
「大豆イソフラボンは薄毛予防に効果がある」という噂を耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。結論からいうと、大豆イソフラボンには男性AGAの予防効果が期待できます。
この記事では、大豆イソフラボンの効果について解説します。薄毛予防以外の大豆イソフラボンの効果や、大豆イソフラボンが多く含まれる食べ物についても解説していくので、AGAによる薄毛が気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
大豆イソフラボンには男性AGAの予防効果がある
大豆イソフラボンには、5αリダクターゼという還元酵素の働きを阻害する作用があるため、男性AGAの予防効果が期待できます。
そもそも男性AGAは、5αリダクターゼが男性ホルモンの一種であるテストステロンと結びつき、ジヒドロテストステロン(DHT)が発生することで引き起こされます。大豆イソフラボンが5αリダクターゼの働きを阻害することでジヒドロテストステロンの発生を抑制し、AGAによる薄毛を防ぐことができるのです。
そのほかのAGA予防方法については、「AGAは予防できる?予防方法や原因を解説」を参照してください。
大豆イソフラボンとは
大豆イソフラボンは、大豆、特に大豆の胚芽に多く含まれるポリフェノールの1種です。
女性ホルモンのエストロゲンと化学構造が似ていることから、大豆イソフラボンはエストロゲンとよく似た働きをします。次の見出しで、その働きを詳しく説明します。
薄毛予防以外の大豆イソフラボンの効果
大豆イソフラボンに期待できる薄毛予防以外の効果をご紹介します。
前立腺がんの予防
大豆イソフラボンには、女性ホルモンであるエストロゲンと同様に男性ホルモンの過剰分泌を抑える働きがあるため、前立腺がんの予防効果が期待できます。前立腺がんは、男性ホルモンの過剰分泌が原因で引き起こされるからです。
また、国立がん研究センターの研究では、大豆製品・イソフラボンをよく摂取するグループほど、限局性前立腺がんになるリスクが低下したという報告もあります。
参考:国立がん研究センター 「大豆製品・イソフラボン摂取量と前立腺がんとの関連について」
美肌
大豆イソフラボンには美肌効果が期待できます。大豆イソフラボンには肌のターンオーバーを促進する働きがあるため、肌を健康な状態に保つことができます。
さらに、大豆イソフラボンには抗酸化作用もあり、紫外線やストレスなどによってコラーゲンが分解されるのを抑制するため、肌のハリを保つことができます。
生活習慣病の予防
大豆イソフラボンにはコレステロール値を下げる働きがあるため、生活習慣病予防の効果も期待できます。
生活習慣病の原因として、肉類の脂身やバターなどに含まれる飽和脂肪酸を多く摂ることによる、血中コレステロールの上昇が挙げられます。
国立健康・栄養研究所の研究によると、大豆イソフラボン摂取によって、血中総コレステロールを低下させることが明らかになっているのです。
参考:国立健康・栄養研究所ホームページ「大豆製品の有効性」
ダイエット
大豆イソフラボンにはダイエット効果も期待できます。
大豆に含まれるたんぱく質には、基礎代謝を向上する働きがあります。基礎代謝が上がると1日の消費カロリー量が増えるため、大豆イソフラボンの摂取で、体重を減らせる可能性があるのです。
大豆イソフラボンの摂取目安量
農林水産省のホームページによると、大豆イソフラボンを安全に摂取できる目安量の上限値は、1日70〜75mgとされています。
摂取目安量の上限値を超える量の摂取が続くと下記の症状が出る可能性があるため、大豆イソフラボンの過剰摂取には気をつけましょう。
- 下痢
- 肥満
- 肌荒れ
- 女性化乳房
参考:農林水産省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」
大豆イソフラボンが多く含まれる食べ物
大豆イソフラボンが多く含まれる食べ物と、それぞれのイソフラボンの含有量は下記の通りです。
食品 | 大豆イソフラボンの含有量(mg/100g) |
---|---|
きなこ | 266.2 |
揚げ大豆 | 200.7 |
大豆 | 140.4 |
凍り豆腐 | 88.5 |
納豆 | 73.5 |
味噌 | 49.7 |
豆乳 | 24.8 |
この中でも、豆乳は、他の食品より効率よく大豆イソフラボンが摂取できるためおすすめの食品です。
たとえば、味噌には100gあたり49.7mgの大豆イソフラボンが含まれていますが、味噌汁1杯に含まれる味噌の量はおよそ15〜20gです。そのため、味噌汁1杯を飲むだけでは大豆イソフラボンを7〜10mg程度しか摂取できません。一方で、豆乳の場合はコップ1杯(約200g)に50mgほどの大豆イソフラボンが含まれており、これは大豆イソフラボンの摂取目安量の約3分の2に値します。このことから、豆乳を飲めば十分な量の大豆イソフラボンを手軽に摂取できるといえるでしょう。
参考:厚生労働省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」
大豆イソフラボン以外にできる薄毛対策
大豆イソフラボンを摂る以外にも、生活習慣の見直しや服薬治療などによって薄毛を改善することができます。それぞれの方法について、詳しく解説します。
質のいい睡眠をとる
質のいい睡眠をとることは、薄毛対策に効果があります。睡眠中に多く分泌される成長ホルモンには、髪の毛の成長を促進させる働きがあるからです。
質の良い睡眠をとるためには、就寝前に下記を行うのがおすすめです。
- スマホやPCの操作を避ける
- 飲酒・喫煙を控える
- ストレッチを行う
- 温かい飲み物を飲む
- 部屋の照明を暗くする
薄毛と睡眠の関係については、「薄毛は睡眠で治る?睡眠と薄毛の関係を詳しく解説」でも詳しく解説しています。
適度な運動をする
適度な運動は薄毛予防に効果的です。運動をすると、体内の血の巡りが良くなります。血行が良くなることで、頭皮に十分な栄養素が行き届き、健康的な髪の状態を維持しやすくなるでしょう。
普段より歩幅を大きくして歩く、腹筋に力を入れながら仕事をするといった、毎日の生活に気軽に取り入れられる運動から始めてみましょう。
洗浄力のやさしいシャンプーを使用する
薄毛予防には、アミノ酸系洗浄料を使ったマイルドな洗浄力のシャンプーがおすすめです。洗浄力が強すぎるシャンプーは、本来肌に必要な皮脂や水分までも奪ってしまうことがあります。それによって、皮脂が過剰に分泌されてしまい、頭皮環境が悪化してしまうおそれがあるのです。
洗浄力が強いシャンプーには、石油系の洗浄料が含まれています。現在使用しているシャンプーの成分表に、石油系の洗浄料である「ラウリル硫酸Na」や「ラウレス硫酸Na」などと記載がある場合は、シャンプーの変更を検討してみるのがおすすめです。
シャンプーと薄毛の関係については、「シャンプー時の抜け毛がひどい!抜け毛が起こる原因と対策について解説」でも詳しく解説しています。
AGAを根本的に改善したいなら、クリニックでの治療が必要
これまでご紹介してきたセルフケアは、あくまで健康的な髪の毛が成長するための頭皮環境を整える方法です。男性AGAを根本的に改善したい方は、クリニックを受診し、医師との相談の上AGA治療を行うのがおすすめです。
AGAは進行性の脱毛症であるため、放置していると症状はどんどん進行してしまいます。薄毛が気になり始めた段階で、なるべく早くAGA専門のクリニックを受診してAGA治療を開始しましょう。
まとめ
大豆イソフラボンには、男性AGAの原因となる5αリダクターゼの働きを阻害する作用があるため、男性AGAの予防効果が期待できます。ほかにも大豆イソフラボンを摂取することで、前立腺がんの予防や美肌効果も期待できます。
大豆イソフラボンを摂取する以外にできる薄毛対策には、質の良い睡眠をとることや適度な運動をすることなどがありますが、セルフケアではAGAによる薄毛を根本的に改善することはできません。AGAによる薄毛に悩んでいる方は、AGA専門のクリニックでAGA治療を受けるのがおすすめです。
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