更新日:2026年07月06日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「フィナロイドの効果を知りたい」と思っている方もいるかもしれません。フィナロイドはフィナステリドを有効成分とする海外製のAGA治療薬で、プロペシアのジェネリック医薬品です。国内未承認薬であるため、安全性を考えると国内で認められた治療薬を優先して検討しましょう。
本記事ではフィナロイドの効果や副作用を解説します。国内で承認されたフィナステリドなどのAGA治療薬も紹介しているので、ぜひご一読ください。
フィナロイドは、フィナステリドを有効成分とするAGA治療薬です。世界中で利用されているプロペシアのジェネリック医薬品として知られており、インド製のフィンペシアなどと同様に海外で流通している薬の一つです。
しかし、フィナロイドは日本国内では承認されていない海外製品です。
フィナステリドを主成分とするAGA治療で日本国内で承認されている薬として「プロペシア」や「フィナステリド」があります。海外製の未承認薬は品質の保証が不十分なケースもあるため、国内で認められた正規の治療薬を優先して検討するのが良いでしょう。

日本では、国内承認薬である「プロペシア(フィナステリド)」や「ザガーロ(デュタステリド)」がAGA治療薬として推奨度の高い位置づけになります。国内未承認薬は、品質・有効性・安全性が国内では確認されておらず、健康被害時に救済制度の対象外です。

フィナロイドは、抜け毛の進行を食い止める作用をもつ内服薬です。ここでは、具体的なメカニズムや服用初期に起こり得る現象について解説します。
フィナロイドの主成分であるフィナステリドは、AGAの進行を抑える効果が期待されています。AGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、特定の酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)という物質に変換されることで進行する疾患です。この変換を促す酵素は「5αリダクターゼ」と呼ばれており、フィナステリドはこの酵素の働きを阻害する作用を持っています。
5αリダクターゼを阻害することでDHTの生成が減少し、髪の毛の成長を妨げる毛包のミニチュア化が抑制される仕組みです。
その結果、乱れたヘアサイクルが整い、抜け毛が減ることで毛髪の維持が期待できます。
フィナロイドの服用を開始してから1ヶ月程度経過したころに、一時的に抜け毛が増加する初期脱毛が起こる場合があります。初期脱毛が起こる期間や程度には個人差があり、すべての服用者に必ずしも現れるわけではありません。初期脱毛は、薬の効果によって、新しく成長期に入った毛髪に押し出されるように、休止期の弱々しい古い毛が抜けることで起きると考えられています。

抜け毛が増えると薄毛が進行しているように感じて不安になるかもしれません。しかし、通常は3ヶ月ほどで落ち着き、太い髪が生えてくる傾向にあるため、過度に心配する必要はありませんが、抜け毛が長引く場合や不安が強い場合には、自己判断せずに担当の医師に相談しましょう。
フィナロイドの効果を安定させる服用方法は、毎日継続して飲むことです。薬の成分血中濃度を一定に保つ必要があるため、1日1回、決まった時間に服用する習慣をつけましょう。
服用を忘れてしまった場合は、気づいた時点で1回分を服用してください。ただし、次の服用タイミングが数時間後など近い場合には副作用の発現リスクが高まるため、1回分をスキップして次の回から再開しましょう。
服用時には、水またはぬるま湯で飲むようにします。グレープフルーツジュースはフラノクマリンという成分が薬の代謝を妨げるおそれがあるため避ける必要があります。
また、フィナロイドの錠剤を割って飲むと適切な吸収が得られない可能性があるため、割らずに服用しましょう。
フィナロイドの主な副作用として挙げられるのは、性欲減退や勃起機能障害といった性機能障害です。有効成分がホルモンバランスに影響を与えるために起こると考えられていますが、発現頻度は性欲減退は1〜5%未満、勃起機能障害は1%未満とされています。また、頻度は稀または不明ですが、肝機能障害や抑うつ症状、乳房圧痛・乳房肥大、めまいなどが報告されています。
服用中に体調の変化を感じた場合は、決して放置せず、ただちに服用を中止して医療機関を受診してください。
フィナロイドで副作用が出た場合は、同じ有効成分を含む国内承認薬への変更も選択肢の一つになります
フィナロイドは20歳以上の成人男性のみを対象として開発されており、女性や20歳未満の子どもに対する安全性は確立されていない点に注意しましょう。服用はもちろん、錠剤に触れることで皮膚から成分が吸収される懸念から、特に妊娠中の女性が薬の成分に触れることは極めて危険です。成分が吸収されると、男児の胎児の生殖器発達に悪影響を及ぼす可能性があるため、絶対に触れないように管理してください。
また、フィナロイドはあくまで抜け毛の進行を抑制する薬であり、新しい髪の毛を増やす効果はないことも理解しておきましょう。発毛を促進したい場合は、ミノキシジルを併用する方法があります。医師と相談して自身に合った治療方針を決めることが大切です。
フィナロイドはドラッグストアなどで市販されていないため、AGA治療の専門クリニックなどで医師に処方してもらう入手方法が望ましいでしょう。ただし、先述の通りフィナロイドは国内未承認薬であるため、取り扱っている医療機関は限られています。 フィナロイドの費用相場は月に2,000円程度とされています。販売価格は各クリニックや個人輸入代行サイトが独自に決定しており、費用にはばらつきがあるため、事前に医療機関に確認する必要があります。
基本的にフィナロイドを購入するには、海外からの個人輸入や通販サイトを利用する必要がありますが、おすすめはできません。インターネット上で流通している薬の中には、偽造品や有効成分が含まれていない低品質なものが混じっている可能性があるためです。含まれる有害物質によって予期せぬ健康被害を招くリスクもあるでしょう。
個人輸入した薬で重篤な健康被害が生じたとしても、公的な救済制度の対象外です。国内では、医薬品の適正な使用によって生じた被害を救済する「医薬品副作用被害救済制度」があります。しかし、国内未承認薬はこの制度の対象外です。
安全にAGA治療を行うためには、信頼できる医療機関を受診し、医師の指導のもとで適切な薬を使用することが大切です。
参考: 厚生労働省「医薬品・医療機器」 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度に関するQ&A」

海外製で品質が不透明なフィナロイドの使用を考えるよりも、まずは日本国内で承認されている以下の薬を第一選択肢として考えるべきです。国内承認薬は厚生労働省による厳格な品質基準や安全性のチェックをクリアしているため、効果や安全性の面で安心して治療に取り組めるでしょう。
フィナステリドは、AGAの進行を抑える効果がある治療薬です。
フィナステリドは、薄毛の原因となる男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)を生み出す5αリダクターゼを阻害する作用を持っています。男性ホルモンであるテストステロンがDHTへ変換されるのを防ぐことで、髪の毛が十分に育たないまま抜けてしまうのを抑制します。
期待できる主な効果は抜け毛の抑制や髪を太くする作用です。効果の実感までにはヘアサイクルの関係上ある程度の時間が必要となり、個人差はありますが、一般的には6ヶ月程度服用を継続することで効果を実感するケースがみられます。
デュタステリドは、フィナステリドよりも広範囲にAGAの進行を抑えたい場合に選択される治療薬です。
デュタステリドの仕組みは、DHTの生成に関わる5αリダクターゼI型とII型の両方を阻害することです。主にII型を阻害するフィナステリドに比べて、デュタステリドは両方の型をブロックすることから、原因物質であるDHTをより多く抑制する効果が示唆されています。
デュタステリドの期待できる主な効果は、フィナステリドと同様に抜け毛の抑制や髪を太くする作用です。効果を実感できるまでの目安期間についても、個人差はあるものの、6ヶ月程度は継続して様子を見る必要があるでしょう。
ミノキシジルは、前述したフィナステリド・デュタステリドとは異なり、発毛促進の効果があるAGA治療薬です。
その作用は、血管を拡張させて頭皮の血流を促すとともに、髪の毛の元となる毛包を直接刺激することにあります。これにより、短くなっていた髪の成長期が延長され、薄くなってしまった部分に再び太く健康な髪を生やす効果があります。
ミノキシジルには外用薬と内服薬があります。内服薬は国内でAGA治療薬として承認されておらず、医師の処方・管理下のもとに服用することをおすすめします。
ミノキシジルは抜け毛の根本原因であるDHTを抑える作用はありません。そのため、フィナステリドやデュタステリドといった進行抑制薬と併用されることが一般的です。ミノキシジルの効果が出始めるまでには個人差がありますが、ほかの薬と同様に、およそ6ヶ月程度で効果を実感するケースが多いとされています。
フィナロイドは海外製のAGA治療薬であり、有効成分フィナステリドによって抜け毛の進行を抑制する効果があるとされています。しかし、日本では未承認の医薬品です。
個人輸入による入手には、偽造品や不純物の混入といったリスクが伴います。また、個人輸入品も含め、国内未承認の医薬品では、重篤な副作用が生じても「医薬品副作用被害救済制度」が適用されないため、注意が必要です。副作用としては、フィナステリドと同様に「性欲減退・勃起不全などの男性機能低下」「肝機能障害」「抑うつ症状」「乳房圧痛・乳房肥大」「めまい」などが報告されています。
海外製の国内未承認薬は、品質・有効性・安全性が国内では確認されていない点は注意が必要です。
AGA治療は一定期間の継続が必須ですが、医師の適切な診断と指導のもと、信頼できる医療機関で薬の処方を受けることが治療成功の近道になるでしょう。
厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度」
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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