更新日:2026年04月30日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「フィナロイドという薬を個人輸入して、病院に行かずに薄毛を治したい」という方もいるでしょう。医療機関への受診は手間などもありますが、海外製の未承認薬にはリスクがあります。本記事では、フィナロイドの効果や副作用、個人輸入のリスクについて解説します。また、AGA治療を始める際の標準的な選択肢である国内承認薬についても紹介するので、ぜひご一読ください。
フィナロイドは、フィリピンのロイドラボラトリーズ社が製造販売しているAGA(男性型脱毛症)治療薬です。有効成分としてフィナステリドを含有しており、抜け毛の進行を抑える効果が期待できます。
ただし、フィナロイドは日本国内では未承認薬です。インド製の「フィンペシア」などと同様に海外のジェネリック医薬品の一つで、日本では未承認のジェネリック医薬品に分類されます。国内の皮膚科やAGAクリニックで処方されることはほとんどなく、入手方法は主に個人輸入です。
日本国内では、同じフィナステリドを主成分とする「プロペシア」や、より高い発毛効果が示唆されている「ザガーロ(デュタステリド)」が正式に承認されています。
厚生労働省の「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」にも記載されている通り、個人輸入にはリスクがあります。安全性を考慮し、薄毛治療を行う際はこれらの国内承認薬を選択することが一般的です。
参考:厚生労働省「医薬品・医療機器」

日本では、国内承認薬である「プロペシア」や「ザガーロ(デュタステリド)」が第一選択です。未承認薬を使用することはリスクが高いため、医療機関で処方された国内承認薬の使用をおすすめします。
フィナロイドは国内では未承認薬であり、安全性の観点から推奨はされませんが、安価なため個人輸入を検討する方もいるかもしれません。この薬が持つ特徴や、期待できる効果について解説します。
AGAは、男性ホルモンの一種「テストステロン」が、5αリダクターゼという酵素によって「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換されることで進行します。
フィナロイドの有効成分であるフィナステリドは、この5αリダクターゼの働きを阻害します。薄毛の原因物質であるDHTの生成を防ぎ、頭皮のDHT濃度を低下させることで、毛根が小さくなる「毛包のミニチュア化」が抑制され、抜け毛を減らします。
フィナロイドは「新たに髪を生やす」よりも、「今ある髪を守る」という効果が主目的の薬であるといえます。
フィナロイドの主成分である「フィナステリド」については、「フィナステリドの効果とは?副作用や服用時の注意点についても説明」で詳しく紹介していますので、ぜひご一読ください。
フィナロイドの服用開始から1ヶ月前後で、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こる場合があります。
これは、薬の成分によって乱れたヘアサイクル(毛周期)が正常化される過程で生じる現象です。新しく健康な髪が成長する際に、古い髪を押し出すことで発生します。
初期脱毛は治療過程でみられることがある反応の一つと考えられているため、過度な心配は不要です。通常、1〜3ヶ月ほどで自然に収まりますが、不安な場合は医師に相談してください。
フィナロイドの主成分である「フィナステリド」の初期脱毛については、「フィナステリドによる初期脱毛とは?期間の目安や対処法、注意点を解説」で詳しく説明しています。ぜひご一読ください。
フィナロイドは、成分の血中濃度を一定に保つため、1日1回決まった時間に服用することが基本です。
フィナロイドは好きな時間に服用でき、食事の影響も受けにくいのが特徴です。飲み忘れた場合は、気づいた時点ですぐに服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は、1回分を飛ばして次から再開しても構いません。
服用時には、水またはぬるま湯で飲むようにし、一部の薬剤との相互作用が報告されているため、併用薬がある場合は医師に相談しましょう。
また、錠剤を割って飲むと、この薬の禁忌である女性や子どもが薬剤に触れるリスクがあります。錠剤を割ったり砕いたりすると成分に直接触れる可能性があるため、絶対に割らずに服用しましょう。
フィナロイドには、主に男性機能に関する副作用が報告されています。
これらの副作用が発現する頻度は低いとされていますが、体調に異変を感じた場合は直ちに服用を中止し、医療機関を受診してください。
医師によって処方された国内承認薬であれば、独立行政法人医薬品医療機器総合機構の「医薬品副作用被害救済制度」でも記載されているように、公的な給付なども含めたサポートが受けられます。しかし、フィナロイドは未承認薬であるため、副作用が生じても日本では十分なサポートを受けられない可能性がある点に注意が必要です。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度に関するQ&A」
副作用が現れたり、体調がいつもと異なると感じたら、すぐに医師に相談しましょう。適切な対応を受けることにより、副作用を軽減できる可能性があります。
フィナロイドで副作用が出た場合は、同じ有効成分を含む国内承認薬への変更も選択肢の一つになります。そもそも、日本のクリニックではフィナロイドは基本的に処方されないため、最初から国内承認薬で治療を開始するのが望ましいでしょう。
フィナロイドは、成人男性(20歳以上)専用の薬です。子どもや女性は安全性が認められていないため使用できません。
特に妊娠中や授乳中の女性が成分を吸収してしまうと、男児胎児の生殖器発達に影響を及ぼす恐れがあります。皮膚に触れるだけでも薬剤の影響があるため、絶対に触れないよう厳重な管理が必要です。
また、フィナロイドは抜け毛を抑制する「守りの薬」です。すでに失われた髪の毛を復活させる作用はないため、毛量の増加は期待できません。
発毛を促したい場合は、「攻めの薬」としてミノキシジルの使用を検討してみましょう。フィナロイド(有効成分フィナステリド)とミノキシジルは併用が可能なため、クリニックで医師と相談して自分に合った治療計画を立てることが大切です。
フィナロイドは一般の薬局やドラッグストアでは市販されていません。フィナロイドであっても基本的には医師に処方してもらうことが望ましいのですが、国内未承認薬のため、実際に処方されることは稀です。
ほとんどの場合、国内で承認されており安全性と有効性が確認されているプロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)を第一選択肢として、医師から処方されるでしょう。
また、フィナロイドは国内未承認のため公的な薬価が設定されていません。日本のクリニックで取り扱いがあるケースは限られていますが、クリニックによっても価格はさまざまなため、事前に確認が必要です。

フィナロイドと同じ有効成分を含んだ国内承認薬が選択肢としてあります。そのため、フィナロイドを第一候補にする必要性は極めて低いでしょう。まずは医療機関を受診してみましょう。
フィナロイドは国内未承認薬のため、ドラッグストアなどでの市販や、一般的なクリニックでの処方は行われていません。
インターネット上の個人輸入サイトなどでのフィナロイドの購入は、偽造品で有効成分がふくまれていない場合があることや、不純物や有害物質が混入しているケースもあります。
また、先にも述べたように、個人輸入した医薬品で重篤な副作用が起きても、国の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となります。
安全にAGA治療を行うためには、信頼できる医療機関を受診し、医師の指導のもとで適切な薬を使用することが大切です。
AGA治療薬の個人輸入については、「AGA治療薬の個人輸入とは?予め知っておくべき4つのリスク」でも解説しています。事前にリスクを知っておきたい方は、ぜひご一読ください。

フィナロイドに限らず、AGA治療薬は必ず医師の管理下で使用しましょう。個人輸入は救済制度の対象からも外れてしまい、リスクが大きいといえます。
フィナロイドは海外製のAGA治療薬であり、有効成分フィナステリドによって抜け毛の進行を抑制する効果があるとされています。しかし、日本では未承認の医薬品です 。
個人輸入による入手には、偽造品や不純物の混入といったリスクが伴います。また、重篤な副作用が生じた際に「医薬品副作用被害救済制度」が適用されないなど、安全面で大きな懸念があります。副作用としては、フィナステリドと同様に性欲減退や勃起不全などの男性機能低下が報告されています。
国内では、同じ有効成分を含む「プロペシア」や、より強力な「ザガーロ」などが承認されており、医療機関で処方してもらえます。
AGA治療は一定期間の継続が必須ですが、医師の適切な診断と指導のもと、信頼できる医療機関で薬の処方を受けることが治療成功の近道になるでしょう。
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厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度」
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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