更新日:2026年02月06日
「ミノキシジルは個人輸入できる?」と気になっている方もいるかもしれません。ミノキシジルは個人輸入できるものの、偽造薬のリスクや副作用が出た場合の補償がないといった危険性があります。
この記事では、ミノキシジルの個人輸入を検討する理由や方法、デメリットを解説します。個人輸入以外で安全にミノキシジルを入手する方法も紹介するので、AGA治療を始めたい方はぜひ参考にしてみてください。
価格の安さや通院の手間を省くために、ミノキシジルを個人輸入してAGA治療をしようと考える人も少なくありません。ここでは、ミノキシジルの個人輸入を検討する理由を解説します。
ミノキシジルを個人輸入すると、国内の医療機関や薬局で購入するよりも安く入手できる場合があります。病院でミノキシジル外用薬を処方してもらう場合の目安は、1ヶ月に7,000~1万5,000円程度です。個人輸入の場合は2,000~5,000円程度と、病院で処方してもらうよりも安く入手できる可能性があります。
ミノキシジルは長期間使用する必要があるので、安く手に入れられると節約につながるのがメリットです。ただし、価格の安さだけでミノキシジルを個人輸入すると、後述するデメリットにつながる可能性があるので注意が必要です。
ミノキシジルの個人輸入を検討する理由に、時間と手間の削減が挙げられます。病院やクリニックを受診してミノキシジルを処方してもらう場合、診察の予約や通院のための移動、待合室での待ち時間など、時間的・精神的負担が発生します。
場合によっては、病院を受診する時間の確保が難しい方もいるかもしれません。個人輸入であれば、オンラインサイトで注文するだけで自宅にミノキシジルが届くので、自分のペースで購入・使用できる点をメリットと感じる方もいます。
ミノキシジルを個人輸入すると、偽造薬が届くリスクがあるほか、副作用が出た場合に医薬品副作用被害救済制度の対象外となる危険性があります。ここでは、ミノキシジルを個人輸入するデメリットを見ていきましょう。
ミノキシジルを個人輸入すると、偽造薬や粗悪品を入手してしまう可能性があります。厚生労働省の「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」にも示されているとおり、海外から個人輸入した医薬品は、有効成分の量や安全性が保証されていません。個人輸入した医薬品の中には、正規メーカー品を装った巧妙な偽造薬が紛れている可能性もあります。
偽造薬や粗悪品を服用してしまうと、AGA治療の効果が得られないだけでなく、本来含まれていない未知の成分による健康被害にあうリスクがあります。安心してAGA治療を進めたい方は、安易にミノキシジルを個人輸入せず、医師の診察・管理のもとで使用することが望ましいとされています。
参考:厚生労働省「医薬品・医療機器」
国内の医薬品で副作用が発生した場合、医薬品副作用被害救済制度による補償を受けられます。しかし、厚生労働省の「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」によると、個人輸入した医薬品は医薬品副作用被害救済制度の対象外です。
ミノキシジルの内服薬は、めまいや頭痛、動悸などの副作用が報告されています。血圧低下といった全身性の副作用リスクもあり、適切な医師の管理下での使用が望ましいといえるでしょう。
個人輸入したミノキシジルで副作用が出た場合は、医薬品副作用被害救済制度の給付対象外となり、医療費や損害に対する公的な補償は受けられません。副作用が出た場合の適切な対処法や使用中止の判断などを自分自身で行わなければならず、医学的アドバイスを受けにくい点も、健康被害を悪化させる要因の一つとなるでしょう。
参考:厚生労働省「医薬品・医療機器」
ミノキシジルを個人輸入する際は、注文から商品が届くまでに10~14日程度かかるのが一般的です。国内の通販と異なり、海外から発送されるので配送期間が長くなります。通関手続きで遅れが生じたり、税関で検査対象になったりすると、商品の到着が大幅に遅れる可能```性もあるでしょう。繁忙期や国際情勢の影響を受けやすい時期には、予想以上に時間がかかるかもしれません。
継続使用を前提とするAGA治療の場合、ミノキシジルが切れる前に余裕をもって注文する必要があります。万が一、配送の遅延で服用が中断すれば、治療の継続性が損なわれ、効果の実感が得られにくくなる可能性があります。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
ミノキシジルを個人輸入するには、海外のオンラインショップまたは販売代理店で購入するのが一般的です。オンラインショップを選ぶときは、Webサイトの運営歴やユーザーレビューを確認したり、価格が極端に安過ぎたりしないかなどをチェックし、偽造薬リスクを避けましょう。
ミノキシジルは、含有量によって輸入できる数量に制限が設けられています。厚生労働省の「医薬品等輸入手続質疑応答集(Q&A)について」によると、ミノキシジルの濃度(5%など)によって制限が決まるわけではなく、厚生労働省の基準では「用法・用量からみて1か月分(または2か月分)を超えない範囲」が原則とされています。
制限を超えてミノキシジルを輸入する場合は、輸入確認証の取得が必要です。
また、厚生労働省の「医薬品等の個人輸入に関するQ&A」によると、医薬品の個人輸入が認められているのは、自分に使用する場合に限られています。個人輸入したミノキシジルを、ほかの人に売ったり、譲ったりすることはできません。
参考:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
ミノキシジルは、薬局やドラッグストアで入手することが可能です。また、オンライン診療を受診すれば、自宅でミノキシジルを受け取れます。ここでは、個人輸入せずにミノキシジルを手に入れる方法を見ていきましょう。
ミノキシジル外用薬は、薬局やドラッグストアで購入可能です。ただし、ミノキシジル外用薬は第1類医薬品に分類されており、薬剤師による販売と情報提供が義務付けられています。
薬局やドラッグストアでミノキシジル外用薬を購入すれば正規品を入手でき、薬剤師に使用方法や注意点を直接相談できるのがメリットです。薬局やドラックストアでミノキシジルを購入する方法は個人輸入するより価格が高くなる傾向にあります。しかし、偽造品のリスクが少ないため、安全性を重視する方におすすめの方法です。
オンライン診療を活用すれば、自宅や自分の好きな場所から医師の診察を受け、指定した場所にミノキシジルを配送してもらえます。初診からオンラインで完結する病院もあり、スマートフォン一つで診察から薬の処方まで完了するので、忙しい方にもおすすめです。
オンライン診療は、「病院に行く時間がない」「人に知られずに治療したい」という個人輸入を選択する理由を解消しつつ、医師の管理下で安全に治療を受けられるのがメリットです。医師による診察を受けられるため、ミノキシジルを個人輸入する場合と比べて、品質・安全性の確認が行われた医薬品を使用できる点が利点です。
ここでは、ミノキシジルの個人輸入に関してよくある質問にお答えします。以下で詳しく紹介するので、ミノキシジルの個人輸入を検討している方はぜひ参考にお役立てください。
ミノキシジルには、頭皮の血流を改善して髪の成長を促進させる効果があります。ミノキシジル外用薬を頭皮に塗ると毛包周囲の血流を改善し、毛包を成長期へ移行させることで発毛および毛髪の成長を促進します。ミノキシジルの継続使用によって、毛髪の太さや密度の改善が期待できるでしょう。
ミノキシジルの詳しい効果や作用機序については、「ミノキシジルに効果はある?効果を高める方法や期間の目安も解説します」を参照してみてください。
ミノキシジルは、外用薬か内服薬かによって発生する副作用が異なります。外用薬は頭皮に直接塗布するため、発疹や痒み、かぶれといった皮膚トラブルが生じやすい傾向があります。また、内服薬はもともと血圧を下げる薬として開発されたため、動悸、めまい、頭痛、浮腫、低血圧などの循環器系の副作用が発生する可能性があります。ミノキシジルの副作用リスクを考慮すると、医師の診察と指導の下で適切に使用することが望ましいといえるでしょう。
ミノキシジルには血管を拡張させる作用があるため、高血圧・低血圧の治療中の方や、心疾患・腎疾患などの基礎疾患がある方は、使用前に必ず医師に相談してください。過去にミノキシジルによる発疹やかゆみなどのアレルギー反応を起こしたことがある方も、再使用により重い症状を引き起こす恐れがあります。
また、妊娠中・授乳中、または妊娠の可能性がある女性は胎児や乳児への影響を否定できません。妊娠中・授乳中の女性に対する安全性は十分に確立されていないため、内服薬は原則使用できず、外用薬についても使用前に必ず医師へ相談してください。
ミノキシジルの使用を検討する際は、自己判断せず医師に相談し、安全性を確認してから始めるようにしましょう。
個人輸入したミノキシジルで副作用が生じた場合、直ちに使用を中止し、重篤な症状があれば速やかに医療機関を受診する必要があります。診察の際は、個人輸入品を使用したことや製品情報を正確に医師に伝えましょう。医師と相談し、副作用の原因を特定して適切な治療を受けることが大切です。
ミノキシジルを個人輸入した場合は、医薬品副作用被害救済制度の対象外であり、治療費は全額自己負担となります。安全性を確保するためにも、今後は国内の医療機関で処方してもらうか、薬局でミノキシジルを購入するのがおすすめです。
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ミノキシジルの個人輸入は価格の安さと通院不要の便利さが魅力ですが、偽造薬や粗悪品を入手してしまう危険性があります。個人輸入したミノキシジルを使用して副作用が発生した場合は、医薬品副作用被害救済制度の対象外となるので、すべて自己責任で対処しなければなりません。
安全にミノキシジルを入手したい場合は、国内の薬局で購入するか、オンライン診療を活用して医師に処方してもらうのがおすすめです。オンライン診療なら、通院の手間なく医師の適切な管理下で治療を受けられます。AGA治療は長期的に継続する必要があるため、できるだけ安全な方法でミノキシジル治療を行うのが良いでしょう。