育毛シャンプーの効果とは？詳しい成分や選び方を解説

育毛シャンプーには発毛の効果はない

育毛シャンプーは、残念ながら発毛には効果がありません。育毛シャンプーの効果は、薄毛や抜け毛を予防し、すでに生えている毛髪にハリやコシを与えたり、頭皮を健やかに保ったりすることです。新たに毛髪を生やす効果はないので、AGAによってすでに薄毛になっている箇所に対して発毛を促すことはできません。

すでに生えている毛髪を育てるという意味では、服薬によるAGA治療と併用して育毛シャンプーを使うのは効果的といえます。ただし、AGAの根本的な治療をしたい場合には、専門のクリニックを受診することをおすすめします。

AGAについて詳しく知りたい方は、「AGAとは？抜け毛・薄毛が進行する男性型脱毛症について分かりやすく解説」も参考にしてみてください。

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育毛シャンプーの効果

ここからは、育毛シャンプーを使用することで期待できる効果について紹介します。

毛髪にハリ・コシを与える

育毛シャンプーには、潤いを与える成分や、失われたタンパク質を補う成分が配合されており、毛髪にハリやコシを与えてくれます。ハリ・コシが改善してくると、髪のボリュームを出しやすくなるほか、髪質が変わり若々しい印象を与えます。

毛髪や頭皮環境を健やかに保つ

育毛シャンプーには、毛髪や頭皮環境を健やかに保つ効果があります。皮脂の汚れをしっかり落としフケを予防することで、頭皮が健康になり、より髪の成長が促されます。

また、抗炎症成分が配合されているシャンプーには、頭皮のかゆみや炎症を抑える効果もあります。

乾燥を防ぐ

育毛シャンプーには、毛髪・頭皮の乾燥を防ぐ効果もあります。

毛髪の乾燥は、うねりや広がりを引き起こし、切れ毛や枝毛にも繋がります。また、頭皮の乾燥は、毛髪が成長し抜け落ちるまでのヘアサイクルを乱し、健康な毛髪の成長を妨げます。

育毛シャンプーで乾燥トラブルから毛髪・頭皮を守ることで、髪の成長を促すことができるでしょう。

頭皮の乾燥については、「頭皮が乾燥するとどうなる？原因とおすすめのケア方法を解説」でも詳しく解説しています。

育毛をサポートする

育毛シャンプーには、頭皮の血行を促進することで、育毛をサポートする効果もあります。血行を良くすることで、髪の成長に必要な栄養素や酸素が十分に行き渡り、髪が育ちやすくなります。

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育毛シャンプーに含まれる成分

育毛シャンプーは商品によって含まれる成分が異なります。ここでは、育毛シャンプーに含まれる代表的な成分について解説します。

グリチルリチン酸ジカリウム

グリチルリチン酸ジカリウムは、生薬の一つである甘草（カンゾウ）由来の成分です。

抗炎症作用があり、頭皮の赤みやかゆみ、肌荒れを防ぐ効果があります。炎症に伴ってフケが発生している場合にも、改善効果が期待できます。

イソプロピルメチルフェノール

イソプロピルメチルフェノールは、雑菌の増殖を抑える殺菌成分です。かゆみやフケの原因となる菌を殺菌することで、頭皮を清潔に保つことができます。また、殺菌効果により汗の匂いも軽減してくれます。

アラントイン

アラントインは、抗炎症作用や組織修復作用がある成分です。頭皮の赤みやかゆみ、炎症を抑える効果があります。

ピロクトンオラミン

ピロクトンオラミンは、抗真菌作用や殺菌作用がある成分です。頭皮においては、皮脂の過剰分泌を抑える効果もあります。そのため、脂漏性皮膚炎やフケ、または頭皮の匂いを抑える効果が期待できます。

アデノシン

アデノシンは育毛剤にも使われている成分で、血行促進作用があります。血行が促進されることにより、頭皮に酸素や栄養素を届け、頭皮環境を健やかに整えます。

ビタミン

ビタミンの中でも特に育毛効果があると言われているのが、ビタミンB2、ビタミンA、ビタミンEです。

ビタミンB2は、過剰な皮脂分泌を抑えたり、頭皮の細胞分裂を促進したりする効果があります。ビタミンAは、毛髪の成長をサポートし、潤いを与えてくれます。ビタミンEには、抗酸化作用があり、細胞の老化防止や血行促進することで育毛を促す役割があります。

センブリエキス

センブリエキスは育毛剤にも使われている植物成分です。血行促進効果と毛母細胞を活性化する効果があり、毛髪や頭皮環境を健康へと導きます。

ケラチン

ケラチンは、毛髪の主成分であるタンパク質の一種です。ケラチンは毛髪の弾力性や保水性に欠かせない成分です。ケラチンが外から毛髪に吸収されることで、毛髪のハリ・コシ、ツヤが改善されます。

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育毛シャンプーの選び方

ここからは、育毛シャンプーを選ぶうえでの4つのポイントを紹介します。育毛シャンプーを選ぶときの参考にしてみてください。

成分

育毛シャンプーを選ぶ際には、成分をしっかり確認しましょう。商品ラベルに成分が記載されているので、上記で紹介した成分が含まれているか、自分の症状に効果がありそうかを確認して選びましょう。

洗浄効果

洗浄力が強すぎるシャンプーは、育毛には向かないことがあります。洗浄力の強いシャンプーは、頭皮の油分を取り除き頭皮の乾燥を招いてしまい、頭皮環境の悪化につながります。

皮脂を落としながらも乾燥を防げるアミノ酸系のシャンプーが、頭皮への刺激が少なくおすすめです。アミノ酸系のシャンプーとは、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルメチルアラニンナトリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウムなどの成分が入っているものです。

ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウムなどの成分は、洗浄力が強いため注意しましょう。

肌質に合うか

育毛シャンプーは短期間で効果が出るものではないため、長く使い続けることが必要です。そのため、自分の肌質に合っているかどうかは、選ぶ上で重要です。

乾燥肌の人は保湿成分が豊富な育毛シャンプーを、脂性肌の人は皮脂の分泌を抑える効果を基準に選んでみてください。

価格

育毛シャンプーの価格は商品によって大きく異なります。ドラッグストアなどでは1,000円前後の商品も多く販売されていますが、育毛成分が豊富なシャンプーだと数千円のものもあります。

自分の予算を踏まえ、長く続けやすい価格帯の商品を選ぶことが大切です。

たとえ低価格の商品だったとしても、目的の成分が入っていれば、ある程度の効果は期待できるでしょう。価格が高いシャンプーは、毛髪・頭皮の両方をケアする成分が複数含まれていることが多いので、より効果を実感したい場合はそちらを選ぶと良いでしょう。

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育毛シャンプーの効果的な使い方

育毛シャンプーの効果をしっかり発揮するためには、正しい使い方が大切です。各商品の使用方法を確認した上で、下記の正しい洗髪方法を実践しましょう。

入浴前にブラッシングする

入浴前にまずは髪をブラッシングをしましょう。ブラッシングで毛髪の絡みが取れると、泡立ちがよくなり、毛髪が引っかかって抜けるのを防いでくれます。また、ブラッシング時に頭皮に適度な刺激が加わることで、血行が促進され頭皮環境の改善にも繋がります。

予洗いをする

シャンプーをつける前に、2〜3分を目安にぬるま湯でしっかり予洗いします。毛髪と頭皮の汚れは予洗いで9割落とすことができるため、過度にシャンプーをせずに済ませることができます。

予洗いする際は、熱いお湯だと頭皮の油分を落としすぎてしまうため、ぬるま湯がおすすめです。

シャンプーは泡立ててから乗のせる

シャンプーの液は、そのまま乗せるのではなく、手で泡立ててから乗せましょう。頭皮を洗う際は、指の腹を使い爪は立てずに洗ってください。

また、毛髪を引っ張ったり擦り合わせたりすると毛髪が傷つきます。優しく揉むように洗うのがおすすめです。

シャンプーを入念に洗い流す

すすぎは、3分を目安にしっかり行います。シャンプーが頭皮に残ってしまうと、頭皮への刺激が起こりダメージに繋がります。特に、後頭部や耳の後ろ側は洗い残ししやすいので、重点的に洗い流してください。

ドライヤーでしっかり乾かす

清潔なタオルで優しく水分を拭き取った後、ドライヤーで髪と地肌をしっかりと乾かしましょう。 濡れたままの状態で放置していると、雑菌が増殖しやすくなり、頭皮環境が悪くなってしまいます。

ドライヤーの前にタオルでゴシゴシと水分を拭き取ることで抜け毛の原因になるので、優しく押さえるイメージで拭き取りましょう。

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まとめ

育毛シャンプーは、新たに毛髪を生やす効果はないものの、毛髪にハリ・コシを与えたり頭皮環境を健康に保ったりする効果が期待できます。毛髪のお悩みがある人は育毛成分を確認し、自分に合った育毛シャンプーでヘアケアするのがおすすめです。また、正しく洗髪することも、髪の毛を育てる上では大切になります。

根本的にAGAを改善させたい場合は、AGA専門クリニックで治療を受けることをおすすめします。AGA専門クリニックでは、発毛を促す内服治療や外用薬治療を行えるので、受診を検討してみてください。また、オンライン診療で手軽かつ安価に診断・治療を受けることも可能なので、そちらを受診するのも良いでしょう。