更新日:2026年03月19日
頭皮が赤くなると、「なぜ赤くなっているのか?」「このまま放置して大丈夫なのか?」と不安になる方もいるかもしれません。頭皮の赤みは、頭皮環境の悪化から抜け毛や薄毛につながる可能性もあります。この記事では、頭皮が赤くなる主な原因と、原因別の治し方を詳しく解説します。自宅でできるセルフケア方法から、病院受診の目安まで幅広く紹介するので、頭皮の赤みに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
頭皮の赤みは、さまざまな原因によって引き起こされます。症状を改善するには、まず何が原因で赤くなっているのかを把握することが重要です。
頭皮の赤みの主な原因としては、以下の5つが考えられます。
| 原因 | 詳細 |
|---|---|
| 乾燥 | 冬場や空調の効いた環境で頭皮が乾燥し、赤みやかゆみが生じる |
| 皮脂の過剰分泌 | ストレスやホルモンバランスの乱れにより皮脂が過剰に分泌され、毛穴が詰まることで赤みが現れる |
| 化粧品による化学的刺激や摩擦による物理的刺激 | 洗浄力の強過ぎるシャンプーや、合わないヘアケア製品を使って頭皮に刺激が加わり、赤くなる |
| 紫外線 | 薄毛や分け目部分が日焼けして赤くなる |
頭皮の赤みの症状や範囲、期間によって原因が異なるため、自分の生活習慣や頭皮の状態を振り返ってみることが大切です。

赤みに対する治療は原因によって異なるため原因を把握しましょう。原因が曖昧なまま対処すると症状が悪化するリスクもあります。まずは、生活環境や習慣などを振り返り、原因を分析することが大切です。
頭皮が赤い原因が分かったら、原因に合わせた対策を行いましょう。適切なシャンプーのやり方や整髪剤の見直し、紫外線対策などによって、頭皮の赤みが改善できる可能性があります。
頭皮の乾燥による赤みは、適切な保湿ケアで改善できることもあります。乾燥した頭皮は、バリア機能が低下して外部刺激に敏感になり、赤みやかゆみの原因になるためです。
乾燥が原因の頭皮の赤みを治すには、以下の方法がおすすめです。
髪を洗うときに熱いお湯を使用すると皮脂を落とし過ぎてしまうので、38℃前後を意識してみてください。また、肌の保湿成分であるセラミドや、髪の主成分であるケラチンが配合されたシャンプーを使用するのもおすすめです。赤みがある部分だけでなく、頭皮全体をケアするのが乾燥を防ぐコツといえます。
頭皮の乾燥の原因については、「頭皮が乾燥するのはなぜ?保湿する方法やフケ対策を解説」で紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。
皮脂が過剰に分泌されると、毛穴に詰まって炎症を起こし、頭皮が赤くなることがあります。この場合は、皮脂のバランスを整えることが治し方のポイントとなります。
皮脂過剰による赤みを改善するには、適切な方法でシャンプーすることが大切です。
| 洗髪のステップ |
|---|

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
| 具体的な方法 |
|---|
| ポイント |
|---|
| 予洗い | お湯だけで汚れを落とす | ぬるま湯で1分以上すすぐ |
| シャンプー | 適量を手のひらで泡立てる | 直接頭皮につけず、泡で洗う |
| マッサージ | 指の腹で優しく円を描く | 爪は立てず、まんべんなく行う |
| すすぎ | シャンプーを完全に洗い流す | 生え際や耳の後ろなども十分にすすぐ |
脂っぽい食事や睡眠不足も皮脂分泌を増やす原因となるため、生活習慣の改善も同時に行うのが望ましいでしょう。
頭皮が赤いときのセルフケアの2つ目は、ヘアケア用品を見直すことです。合わないヘア用品は頭皮の赤みの原因になる可能性があります。
頭皮の赤みや掻痒感がある期間は、整髪剤などの使用を控えるようにしましょう。合わない整髪剤やカラー剤、パーマ剤などを使い続けると、接触性皮膚炎の原因になる可能性もあります。使用をやめて頭皮の赤みが落ち着いたあとも、使用を控えたり、別のものを試したりすることが頭皮を守ることにつながるでしょう。
頭皮が赤いときのセルフケアとして、紫外線対策をするのも大切です。紫外線は頭皮の赤みを引き起こす可能性があります。特に、薄毛や分け目部分は紫外線の影響を受けやすく、赤みや痛み、ヒリヒリ感を感じやすいでしょう。
紫外線による頭皮の赤みを和らげるには、次の対策が効果的です。
頭皮の日焼けを繰り返すと、頭皮の老化や毛根へのダメージにつながる場合もあります。日ごろから紫外線対策を行うことが、頭皮の健康を保つために重要です。特に夏場や日差しの強い日は、こまめに紫外線対策を行いましょう。
日焼けの予防法については、「頭皮の日焼けは薄毛の原因?今すぐできる対処法と予防策を紹介」でも解説しているので、こちらも併せてご覧ください。
自宅でのケアを続けても改善しない場合は、皮膚疾患が原因の可能性があります。頭皮の赤みを引き起こす代表的な皮膚疾患について解説するので、自分に当てはまる点がないか確認してみてください。
頭皮が赤くなる2つ目の原因は、脂漏性皮膚炎です。脂漏性皮膚炎は、頭など皮脂が多いところに発生しやすい皮膚炎です。脂漏性皮膚炎はマラセチアという真菌が原因であると考えられています。
脂漏性皮膚炎を発症すると、頭皮が赤くなったり脂ぎったフケが出たりすることがあります。ストレスや疲れによって症状が悪化することがあり、自らの体調のコントロールも大切です。
脂漏性皮膚炎の治し方については、「脂漏性皮膚炎の治し方は?主な原因や再発防止のセルフケアを解説」を参照してください。
接触皮膚炎は、頭皮に触れた物質に対するアレルギー反応や刺激によって引き起こされる炎症で、いわゆる「かぶれ」です。厚生労働省の「薬剤による接触皮膚炎」によると、化学物質が原因とされています。したがって、頭皮への影響は、ヘアカラーやパーマ液、シャンプー・コンディショナーなどが原因と考えられるでしょう。
接触皮膚炎の主な症状には以下のようなものがあります。
接触皮膚炎を改善するには、まず原因となる物質を特定し、使用を中止することが重要です。そのうえで医師に相談し、低刺激の製品に切り替えたり、ほかの方法を試したりするなどの指示を受けましょう。
参考:厚生労働省「薬剤による接触皮膚炎」
頭皮が赤くなる原因には、アトピー性皮膚炎も挙げられます。アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下し皮膚の炎症を繰り返す疾患です。
アトピー性皮膚炎は、頭皮のかゆみや赤みの原因となることがあります。アトピー性皮膚炎は繰り返す疾患なので、上手く付き合っていくことが大切です。
頭皮の湿疹については、「頭皮の湿疹は何が原因?考えられる疾患や治療法を紹介」でも解説しています。
毛嚢炎は、毛穴に細菌が感染することで起こる毛包部の炎症です。カミソリなどでできた傷から細菌が入り込み、炎症を引き起こします。頭皮の毛穴が赤く腫れ、膿を持ったり、痛みを伴ったりする場合もあるのです。
毛嚢炎の主な症状は以下のとおりです。
軽度の毛嚢炎は、清潔を保つことで自然に治る可能性もありますが、症状が広がる場合や痛みが強い場合は、医師の診察を受けましょう。
皮脂欠乏性皮膚炎は、頭皮の乾燥が原因で起こる炎症です。特に冬季や加齢により皮脂の分泌が減少すると発症しやすくなります。
皮脂欠乏性皮膚炎の主な症状は、以下のとおりです。
皮脂欠乏性皮膚炎の治療には、保湿が重要です。頭皮用の保湿ローションや、セラミドなどの保湿成分を含むシャンプーを使用することで、赤みやかゆみの改善が見込める場合もあります。
また、保湿のためには熱いお湯でのシャンプーを控え、必要な皮脂を洗い流し過ぎないようにするのも大事なポイントです。症状が改善しない場合は、医師の診察を受け、適切な治療を行うようにしましょう。

セルフケアで改善しない頭皮の赤みは皮膚疾患の可能性があります。皮膚疾患は、真菌やアレルギー、乾燥、細菌感染など、さまざまな原因によって引き起こされます。症状が改善しない、または悪化する場合は、適切な治療を受けるために、早めに医師の診察を受けましょう。
頭皮の赤みで病院へ行くべきか判断する目安には、「痛みやかゆみが強い」「症状が拡大している」などがあります。しかし、症状が重くなってからの治療は改善が遅れやすいため、迷った時点で皮膚科を受診するのが望ましいでしょう。
頭皮の赤みがある場合、「このまま様子を見ていいのか」「病院に行くべきなのか」迷うこともあるかもしれません。以下のようなサインがある場合は、医療機関の受診を検討しましょう。
フケは乾燥によるものが多い傾向にありますが、黄色くベタベタしている場合は脂漏性皮膚炎の可能性もあります。また、急な抜け毛の増加は、毛根がダメージを受けている可能性もあるので、早めに治療するのがおすすめです。
気になる症状が一つでもある場合は、専門医への相談を検討しましょう。早期発見・早期治療が症状の悪化を防ぐポイントとなります。
フケの原因については「フケが止まらない原因は?なくす方法や病気の可能性を解説」で紹介しているので、参考にしてみてください。
頭皮の赤みに関する診察は、主に皮膚科で行われます。皮膚科では、視診や問診によって症状の原因を特定し、適切な治療法を提案してくれることが一般的です。
皮膚科を受診する際は、以下の点を医師に伝えると診察がスムーズです。
上記に加えて、症状の経過が分かる写真があれば、提示するのが望ましいでしょう。
皮膚科医は、症状に応じて薬用シャンプーやステロイド外用薬、抗真菌薬、抗生物質などを処方するのが一般的です。処方された薬は指示どおりに使用し、症状が改善したと感じても自己判断でやめないようにしましょう。

頭皮の赤みやかゆみが続く場合は早めに受診しましょう。フケの症状がある場合は脂漏性皮膚炎や皮脂欠乏性皮膚炎の可能性があるほか、さらに抜け毛も増えている場合はAGAの可能性も考えられます。しかし、自分で判断するのは難しい側面があるため、早めに医師の診断を受けることが大切です。
ここでは、頭皮が赤い場合の対応について、疑問や悩みをQ&A方式で解説します。頭皮の赤みでお悩みの方は、ぜひご一読ください。
頭皮の赤みは乾燥や皮脂の過剰分泌、紫外線やストレスの影響などが原因と考えられ、これらが薄毛のリスクを間接的に高める可能性もあります。
特に脂漏性皮膚炎などの慢性的な炎症が続くと、毛根が弱まり、髪の毛が細くなったり、成長期間が短くなったりする可能性があるでしょう。
ただし、頭皮が赤いからといって必ず薄毛になるわけではありません。赤みの原因を特定し、適切なケアを行うことで、炎症を鎮めて健康な頭皮環境を取り戻せる場合もあります。
「頭皮が赤い」「かゆみを感じる」という場合は、低刺激で頭皮に優しいシャンプーを選ぶことが重要です。以下のポイントを参考に選んでみてください。
アミノ酸系洗浄剤のシャンプーは必要な皮脂は残し、余分な皮脂を落とす効果があります。また、「敏感肌用」「低刺激性」「ノンシリコン」などの表示があるシャンプーは比較的頭皮に優しい傾向があるでしょう。
頭皮の状態は人によって異なるため、自分に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。シャンプーの選び方について知りたい方は、「シャンプーが禿げる原因に?AGA・薄毛対策になる正しいシャンプー方法」をご覧ください。
頭皮が赤い場合の原因は、乾燥や皮脂の過剰分泌、生活習慣、ストレスなどが考えられます。改善のためには、原因を把握して適切な対処法を選ぶことが大切です。
セルフケアで改善しない場合は、皮膚疾患が原因である可能性もあるので、早めに皮膚科を受診しましょう。特に、痛みやかゆみが強い、大量のフケが出る、急に抜け毛が増えたなどの症状がある場合は注意が必要です。頭皮の赤みが続くと薄毛リスクが高まる可能性もあるため、気になる症状があるときは医師に相談することをおすすめします。
いきなり病院へ行くのに抵抗を感じる方は、オンライン診療が可能なクリニックを選ぶのも良いでしょう。レバクリでは薄毛についての診察ができますので、抜け毛が気になる方はご相談ください。