更新日:2026年06月17日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
フィナステリドの飲み方を知り、不安を解消したうえで服用したいと考える方もいるのではないでしょうか。AGA治療薬のフィナステリドは、1日1回の継続服用が基本です。毎日同じ時間帯に水かぬるま湯で服用しましょう。飲むタイミング、食前・食後などに決まりはないため、自身が継続しやすい時間に服用するのがおすすめです。 本記事では、フィナステリドの飲み方や注意点、飲み忘れたときの対処法について解説します。
フィナステリドは1日1回、決まった時間に水かぬるま湯で服用します。期待する効果を得るために、正しい方法で服用を継続することが大切です。
フィナステリドの効果を持続するためには、1日に1回、継続的に服用する必要があります。
医薬品医療機器総合機構の「フィナステリド錠 添付文書」によると、フィナステリドの効果を得るためには、少なくとも6ヶ月間は医師の指示どおりの用法・用量で服用することとされています。
自己判断で中断したり、服用量を増減させたりすると、血中濃度が安定せず、十分な効果が得られなくなる可能性があるため注意しましょう。
国内でAGA治療薬として承認されている最大用量は1日1mgです。持病や服用中の薬がある場合は、安全のために医師に必ず申告し、適切な処方を受けましょう。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「フィナステリド」
フィナステリドには服用時間の決まりはありませんが、飲むタイミングを決めておくと継続しやすくなります。飲み忘れを防いで薬の血中濃度を安定させるため、毎日同じ時間帯に服用するのがおすすめです。たとえば、朝の歯磨き後や、夜の入浴後など、日常的なルーティンと結びつけると飲み忘れを防止しやすくなります。
ただし、「朝は忙しいから忘れやすい」「夜は疲れて寝てしまうかも」など、習慣化しやすい時間は人によって異なります。自分の生活リズムに合わせて、続けやすいタイミングを選んでみてください。
厚生労働省の広報誌「特集 あなたは大丈夫? 間違いやすい、誤解しやすい 薬との付き合い方」によると、薬を飲むときは水かぬるま湯で、量はコップ一杯が目安とされています。したがって、フィナステリドも水かぬるま湯で服用するのが望ましいです。ただし、医師から水分を取り過ぎないように注意されている場合は、指示を守って飲みましょう。
参考:厚生労働省「広報誌『厚生労働』」

薬の服用は続けやすい時間帯で習慣にするのがコツです。たとえば昼食後など外出先での服用にすると、薬を持っていくのを忘れた場合に飲めなくなってしまうことがあります。そのほか、スマートフォンのアラーム機能やアプリなどの活用は、飲み忘れを防ぐために有効です。
フィナステリドを飲み忘れた場合、まとめて2回分を服用するのは避けましょう。当日分の場合は思い出したときに1回分を服用し、次の服用タイミングが近い場合は忘れた分を服用しないなど、状況に応じて対処法を選ぶ必要があります。この項では、フィナステリドを飲み忘れたときの対処法を解説するので、飲み忘れた際に適切に対応できるよう、対処法を確認しておきましょう。
フィナステリドの飲み忘れに気づいた場合、基本的には以下のように対応します。
なお、厚生労働省の「特集 あなたは大丈夫? 間違いやすい、誤解しやすい 薬との付き合い方」では、飲み忘れた際に2回分をまとめて飲んではいけないと注意喚起されています。判断に迷った場合は、薬を処方した医師や薬剤師に相談するのがおすすめです。
参考:厚生労働省「広報誌『厚生労働』」
数日にわたって服用を忘れた場合は、気づいた時点で医師に相談しましょう。飲み忘れた分をまとめて服用してはいけません。また、自己判断で服用を再開するのではなく、どのようなタイミングで通常の服用に戻すか、医師の指示に従うことが大切です。
なお、フィナステリドの効果を得るためには、少なくとも6ヶ月間は医師の指示どおりの用法・用量で服用する必要があり、中断期間が長いとそれまでの効果が失われる可能性があります。
継続的な服用が難しいと感じた場合は、医師に相談しましょう。
フィナステリドを服用する際、アルコール飲料やほかの薬、サプリなどとの飲み合わせについて注意すべき点があります。この項では、フィナステリドを服用する際の注意点をまとめたので、当てはまる点がないか確認してみてください。
フィナステリドはアルコールとの相互作用が報告されていないため、服用する際の飲酒は禁止ではありません。ただし、医薬品医療機器総合機構の「5α-還元酵素II型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠」によると、フィナステリドは主に肝臓で代謝される薬です。また、副作用として肝機能障害(頻度不明)も報告されています。
そのため、日常的に多量の飲酒をしている場合は、服用前に医師に相談するのが望ましいでしょう。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「フィナステリド」
フィナステリドとミノキシジルは、異なるメカニズムでAGAによる薄毛に働きかけるため併用できます。ただし、ミノキシジルにも副作用がある点には注意が必要です。
ミノキシジルの作用機序は完全には解明されていないものの、頭皮の血行促進やヘアサイクルの成長期の延長により、発毛を促進する効果が期待される薬です。外用薬と内服薬があり、頭皮に直接塗布する外用薬は日本では第1類医薬品として市販されています。発現し得る主な副作用は、頭皮のかゆみや赤み、フケの増加といった炎症反応が中心です。
一方、内服薬は2026年5月時点では国内未承認の薬です。口から取り込むことから、めまいや動悸など全身性の副作用リスクがあるため、あくまで専門医の管理下で処方されるという特徴があります。
フィナステリドの添付文書上、併用禁忌とされている薬剤はありませんが、服用中の薬がある場合は必ず医師に申告してください。
また、根拠が不明確な育毛系サプリや健康食品にも注意しましょう。医学的な有効性が確認されていない製品は、治療にどのような影響があるか判断が難しい場合があります。
フィナステリドを服用、または取り扱う際には、女性や子どもの接触に注意する必要があります。
医薬品医療機器総合機構の「フィナステリド錠 添付文書」によると、フィナステリドは20歳未満での安全性および有効性は確立されておらず、女性への適応もありません。
フィナステリドは、妊婦または妊娠の可能性がある女性、および授乳中の女性への投与は禁止されています。成分が男子胎児の生殖器官などの正常発育に影響を及ぼすおそれがあるためです。
また、フィナステリドの錠剤が粉砕・破損した場合、妊婦または妊娠している可能性のある女性や授乳中の女性は触れないように注意が必要です。成分が皮膚から吸収され影響を及ぼす可能性があるため、錠剤が砕けた場合のリスクに備えて、保管場所や取り扱いには十分注意しましょう。
万が一、フィナステリドの有効成分に女性(特に妊娠中、妊娠の可能性のある方)が触れてしまった場合は、速やかに洗い流し、医師に相談してください。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「フィナステリド」
ここでは、フィナステリドの飲み方に関する不安や疑問について、Q&A形式で解説します。「フィナステリドをいつまで飲めばいい?」「やめたらどうなる?」といった疑問をお持ちの方は参考にしてみてください。
フィナステリドを飲むなら朝と夜のどっちが効果的?
朝と夜のどちらに服用しても効果に大きな差はありません。また、食前・食後でも効果の差はないとされています。
フィナステリドの服用で大切なのは、血中濃度を一定に保つため、毎日決まった時間に飲むことです。朝食後は 1日のルーティンに組み込みやすく、飲み忘れを防ぎやすいというメリットがあります。また、夕食後や就寝前は落ち着いて服用できる方に適しています。
自身の生活リズムに合わせて、継続しやすいタイミングを選びましょう。
フィナステリドの服用をやめたらどうなる?
フィナステリドの服用をやめると、薄毛が再び進行する可能性があります。フィナステリドは、継続して服用することで薬の血中濃度が一定に保たれます。自己判断で中止すると血中濃度が安定せず、テストステロンからDHTへの変換を阻害する効果が失われるでしょう。
副作用への不安や経済的な負担といった理由でフィナステリドによる治療継続を迷っている場合は、医師に相談してほかの選択肢について確認してみてください。
フィナステリドと亜鉛の併用は薄毛対策に効果がある?
AGA治療薬であるフィナステリドと亜鉛サプリは役割が異なるため、併用することでより効果的な薄毛対策が期待できます。フィナステリドは抜け毛の抑制が期待できる医薬品です。また、亜鉛は髪の主成分である「ケラチン」の合成に不可欠な栄養素であり、健康で太い髪を育てるための土台作りをします。
フィナステリドと亜鉛サプリの飲み合わせ自体に問題はありません。ただし、亜鉛の過剰摂取は体調不良を招くおそれがあるため、サプリで摂取する場合は特に注意が必要です。厚生労働省の「『日本人の食事摂取基準(2025年版)』策定検討会報告書」によると、成人男性の1日における亜鉛の推奨量は9mg前後とされています。推奨量を守って服用するようにしましょう。
参考:厚生労働省「『日本人の食事摂取基準(2025年版)』策定検討会」
フィナステリドは1日1回決まった時間に水かぬるま湯で服用します。効果を得るためには、少なくとも6ヶ月間は医師の指示通りに継続的に服用しましょう。食前・食後、朝・夜など、服用するタイミングや時間に決まりはありません。
フィナステリドを飲み忘れた場合、当日の場合は気づいたときに1回分を服用し、次の服用時間が近ければ飲み忘れた分は飲まずに次回の分から服用しましょう。決して2回分をまとめて飲んではいけません。
フィナステリドとミノキシジルは作用するメカニズムが異なるため併用が可能です。ただし、副作用に注意して服用しましょう。また、フィナステリドは妊婦や妊娠の可能性がある女性、子どもへの安全性は認められていないため、触れることのないよう管理にも注意が必要です。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構「5α-還元酵素II型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠」
厚生労働省「特集 あなたは大丈夫? 間違いやすい、誤解しやすい 薬との付き合い方」
厚生労働省「健康・生活衛生局が実施する検討会等」
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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