更新日:2026年01月14日
フィンペシアの副作用は、性機能障害や肝機能障害、アレルギー反応など
個人輸入には偽物の入手や医薬品副作用被害救済制度の適用外などのリスクがある
フィンペシアの効果を感じるには3〜6ヶ月の継続服用が必要
フィンペシアを服用する際はほかの薬との飲み合わせにも注意が必要
安全なAGA治療のためには医師に相談し適切な処方を受けることが大切
「フィンペシアにはどんな副作用があるか知りたい」という方もいるのではないでしょうか。フィンペシアの主な副作用として、性機能障害や肝機能障害、アレルギー反応、抑うつ症状、初期脱毛などがあります。健康被害を防ぐためにも、服用する前に起こり得る副作用や使用時の注意点を把握しておくことが大切です。 この記事では、フィンペシアの副作用や服用時の注意点、個人輸入に潜む危険性について解説します。
フィンペシアは、海外でAGA(男性型脱毛症)治療薬として流通しているプロペシアのジェネリック医薬品です。ここでは、フィンペシアがAGAにどう働きかけるのか、効果を実感するまでの目安期間について解説します。
フィンペシアは、AGA(男性型脱毛症)治療薬として知られるプロペシアのジェネリック医薬品です。日本国内では正式に承認されていない医薬品であり、入手するにはインドの製薬会社「シプラ社」にて製造されたものを個人輸入する必要があります。日本で認可されているAGA治療薬のプロペシアと比較して価格が安く、同じ有効成分を含んでいることから、費用を抑えてAGA治療を行いたい方に注目されています。
ただし、個人輸入品は偽薬のリスクがあるため注意が必要です。服用したい場合は、副作用や個人輸入で入手した医薬品の危険性を十分理解したうえで判断すると良いでしょう。
フィンペシアとプロペシアの違いについては、「プロペシアとフィンペシアの違いは?使用方法や注意点について解説」でも詳しく解説しています。
フィンペシアの主成分である「フィナステリド」は、5αリダクターゼ(5α-還元酵素)という酵素の働きを抑える作用があります。AGAは5αリダクターゼという酵素が、頭皮にある男性ホルモンであるテストステロンと結合し、「DHT(ジヒドロテストステロン)」というホルモンが生成されることで発症します。
フィナステリドが5αリダクターゼの働きを阻害することで、頭皮のDHTの生成量が減少し、髪の毛が細くなったり抜け落ちたりするのを抑制するため、AGAの進行を抑制する効果が期待できるというわけです。
ただし、フィナステリドはホルモンに作用する薬であるため、副作用のリスクがあることを忘れてはなりません。
フィンペシアによるAGA治療は、効果を実感するまでに3~6ヶ月ほど掛かるといわれています。なかには治療開始から3ヶ月程度で抜け毛の減少を感じ始める人もいます。その後、6ヶ月から1年かけて徐々に発毛や髪の太さの改善が見られることが多いようです。効果は個人の体質や脱毛の進行度によって異なるため、焦らずに継続しましょう。
服用を中止すると効果は徐々に失われ、通常6~12ヶ月で治療前の状態に戻ることが多いようです。フィンペシアは一時的な治療ではなく、効果を維持したい期間中、継続して服用する必要があることを意識しておきましょう。
フィンペシアについて詳しく知りたい方は、「フィンペシアとは?効果や副作用、通販で購入する際の注意点」も参考にしてみてください。
フィンペシアには主な副作用として、「性機能障害」「肝機能障害」「アレルギー反応」「抑うつ症状」「初期脱毛による抜け毛の増加」の5つが挙げられます。ここでは、それぞれの詳しい症状などについて解説しているので、確認しておきましょう。
フィンペシアを服用すると、副作用として性機能障害の症状が出ることがあります。性機能障害は性交渉を行うことが難しい状態を指し、症状の例は以下のとおりです。
性欲の低下
精液の減少
勃起障害(ED)
射精障害フィンペシアは、AGAの原因とされるジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンの生成を抑えます。そのため、フィンペシアを服用することで性欲が減退したり勃起しにくくなったりすることがあるので、妊活に悪影響を与える恐れがあります。一般的に服用を中止すると症状は改善しますが、まれに服用中止後も症状が続くこともあるようです。妊活を行っている方や検討している方は、医師に相談して別の治療薬を処方してもらうことをおすすめします。
薬は肝臓で代謝されるため、肝代謝の他の薬剤と同様に、フィンペシアの副作用で以下のような肝機能障害の症状が出る場合があります。
全身の倦怠感
食欲の低下

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
吐き気
皮膚のかゆみ
むくみ
黄疸肝臓は、異常があっても初期段階では症状が出ないことが多い臓器です。上記の自覚症状が出たときには、すでに肝機能障害が進行していると考えられます。
これらの副作用が現れる確率は比較的低いですが、もともと肝臓に問題がある方や、アルコールを多量に摂取する習慣がある方は、リスクが高まるため注意が必要です。自覚症状がなくても定期的な健康診断で肝臓の状態をチェックし、異常を指摘された際は早めに医師に相談しましょう。
フィンペシアは他の薬剤と同様に、皮膚のかゆみや湿疹、発疹、じんましん、顔や唇の腫れといった、薬によるアレルギー反応の副作用が起こることがあります。まれに、アナフィラキシーショックという重篤なアレルギー反応を引き起こす場合もあるため注意が必要です。
アレルギー症状は服用開始後すぐに現れることもあれば、しばらく服用した後に現れることもあります。かゆみや湿疹の症状が出た際は服用から時間が経っていたとしてもフィンペシアの使用を中止し、速やかに医師に診てもらいましょう。
フィンペシアの副作用により、気分が落ち込んだり意欲が低下したりする抑うつ症状が出ることがごく稀にあります。
「憂うつで何もする気になれない」「何をしても楽しくない」といった状態が続くと生活に支障をきたすため、抑うつ症状が出たときは自己判断せずに早めに医師の診察を受けましょう。
フィンペシアの服用を開始すると、副作用で抜け毛の量が一時的に増えることがあります。これは「初期脱毛」と呼ばれる現象で、治療の過程で起こる正常な反応です。
抜け毛が増えるのは、フィンペシアの服用によってヘアサイクル(毛周期)が正常な状態に戻り、成長が止まっていた髪の毛が抜けるからだと考えられます。抜け毛が増えると「効果が出ていない」「AGAが進行しているのでは?」と不安になるかもしれませんが、フィンペシアが効いているからこそ起こり得る症状です。自己判断で服用を止めないようにしましょう。
初期脱毛の症状が出る期間は通常、フィンペシアの服用を開始してから2~4週間程度で始まり、1~3ヶ月程度で収まることが多いといわれています。ただし、3ヶ月以上経過しても抜け毛が増え続ける場合や、極端な量の抜け毛がある場合は、別の原因が考えられるため、医師に相談して適切なアドバイスを受けましょう。
フィンペシアの初期脱毛については、「フィンペシアの初期脱毛はいつまで起こる?副作用やリスクについても解説」でも詳しく解説しています。
個人輸入でフィンペシアを購入する危険性として、「偽物や品質の劣る製品が届く可能性がある」「事前に禁忌を医者に確認できない」「医薬品副作用被害救済制度が適用されない」などが挙げられます。ここではそれぞれについて詳しく解説しているので、個人輸入を検討している人は事前に確認しておきましょう。
個人輸入でフィンペシアを購入する最大のリスクは、偽物や品質の劣る製品が届く可能性があることです。個人輸入は正規の医薬品流通ルートを経ていないため、製造元や品質が不明確な製品が送られてくる可能性があります。見た目は本物と区別がつかなくても、含有成分が不適切であったり、有害物質が混入していたりする恐れがあるため注意が必要です。
なお、偽造医薬品を見分けるのは素人には困難です。価格が極端に安い、パッケージや錠剤の外観がいつもと異なる、効果がないなどの兆候がある場合は注意したほうが良いでしょう。信頼できる情報源で評判を確認することも重要な対策の一つとなります。
偽造医薬品の服用は、期待する効果が得られないだけでなく、健康被害をもたらす危険性もあります。安全性を重視するなら、個人輸入ではなく医療機関での処方を検討したほうが良いでしょう。
個人輸入でフィンペシアを購入する場合、医師による診察なしに服用を開始することになり、自分の体質や健康状態がこの薬の服用に適しているかどうかを専門家に確認できません。
たとえば、重度の肝機能障害といった治療中の疾患や服用中の薬によっては、フィナステリドを服用できない場合があります。こうした現在服用しているほかの薬との相互作用の確認ができないまま服用を始めると、思わぬ健康リスクを招く可能性があります。
服用前に医療機関を受診することで、自分の体質や健康状態に合わせた適切な判断を受けられます。自己判断での服用は避け、可能な限り専門家の意見を聞くようにしましょう。
日本国内では、「医薬品副作用被害救済制度」という、医薬品の副作用で入院や死亡した際に行われる救済給付制度があります。しかし、厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」によると、個人輸入した医薬品はこの制度の適用外となっています。これは、承認されていない医薬品や個人輸入品に対して、国が安全性を保証できないという理由からです。
個人輸入で入手したフィンペシアの服用で重篤な副作用が生じても、医療費や障害年金などの公的支援を受けられません。したがって、副作用が発生した場合、すべて自己責任となり、経済的・身体的な負担を一人で背負わなくてはなりません。
安全性を重視するなら、少し費用が高くとも医療機関での診察と処方を選ぶことをおすすめします。
参考:厚生労働省「医薬品・医療機器」
フィンペシアを服用する際は、以下の6点に注意しましょう。
正しい用法・用量を守る
未成年者や女性はフィンペシアを服用しない
前立腺がんの検査時は服用の旨を医師に伝える
飲み合わせを確認する
継続して飲み続けないと効果が失われる
医師に相談したうえで服用するそれぞれの注意点について以下で紹介するので、事前に確認しておきましょう。
フィンペシアの服用は1日1錠が限度のため、飲み忘れたとしても翌日に2錠飲まないようにしましょう。
効果を最適化し副作用のリスクを最小限に抑えるためにも、用量は守ることが大切です。効果を得たいからと倍量服用しても効果が高まるわけではありません。むしろ、副作用のリスクが高まる恐れがあります。フィンペシアの効果は24時間持続するといわれているため、毎日決まった時間に服用することで、体内の薬物濃度を一定に保て、安定した効果が期待できます。
飲み忘れた場合、基本的に思い出した時点で服用しましょう。しかし、次の服用時間が迫っている場合は1回分を飛ばし、次回から通常どおり服用してください。服用は食事の有無に関わらず可能ですが、毎日同じ条件で服用するほうが効果が安定しやすくなります。水と一緒に錠剤をそのまま飲むようにしましょう。
フィンペシアは18歳未満の未成年者や女性には禁忌とされています。これは、フィナステリドが男性ホルモンに作用する薬であり、発達段階にある未成年者のホルモンバランスに影響を与える可能性があるためです。
また、女性、特に妊婦や妊娠の可能性がある女性が服用すると、胎児の正常な発達に悪影響を及ぼす危険性があります。
さらに、女性がフィンペシアの錠剤に触れるだけでも、粉末が皮膚から吸収される可能性があるため注意が必要です。特に妊娠中の女性は、割れたり砕けたりしたフィンペシアの錠剤に触れないよう警告されています。未成年や女性の薄毛の問題には、別の治療法が適しているため、専門医に相談して適切な治療法を試しましょう。
フィンペシアは前立腺がんの診断に必要なPSA(前立腺特異抗原)の数値を50%ほど下げるといわれており、服用することで前立腺がんの発見を遅らせてしまう可能性があります。
前立腺がんの検査を受ける際は、フィンペシアを服用している旨を医師に必ず伝えましょう。
フィンペシアはほかの薬剤との相互作用が比較的少ない薬ですが、なかには飲み合わせの悪い医薬品があります。服用している薬がある場合は、漢方薬やサプリメントも含め、すべて薬剤師や医師に伝えフィンペシアとの飲み合わせについて相談しましょう。
また、服用時は水や白湯で飲むようにしましょう。グレープフルーツジュースやお酒とは一緒に飲まないように注意してください。グレープフルーツジュースはフィナステリドを分解する酵素の働きを抑制するため、フィナステリドが体内に長く留まってしまい、副作用のリスクを高める恐れがあります。また、肝臓の負担が大きくならないよう、お酒と一緒にフィンペシアを飲むことも避けてください。
フィンペシアの効果は服用を続けている間のみ持続し、中止すると徐々に失われていきます。通常、服用中止後6~12ヶ月で薄毛の状態は治療前の状態に戻るといわれており、一時的に服用しても永続的な効果は得られません。
この特性から、AGA治療においてフィンペシアは「継続治療」という位置づけになります。効果を実感し始めた後も、その状態を維持するためには服用を続けなくてはならないため、長期間の服用に伴うコストや管理の手間も考慮に入れておくと良いでしょう。治療を中止する場合は、急に止めるのではなく医師と相談しながら徐々に減量するなど、適切な方法を取るようにしましょう。
AGAの治療を効果的に進めるには、クリニックで自身の症状や体質、ライフスタイルなどを医師に伝え、状況に合う薬を処方してもらうのが賢明です。
自己判断でAGAの治療薬を服用すると、期待する効果が得られなかったり予期せぬ健康被害に遭ったりする可能性があります。しかし、医師に相談すれば、服用中に生じる可能性のある副作用についても、事前に詳しい説明を受けられたり現在服用中の薬との飲み合わせも確認してもらえます。医療機関で処方してもらう際は、問診や診察でAGA治療薬の服用が問題ないことを確認したうえで処方されるため、安全に治療を始められます。また、服用中に副作用が生じた場合に迅速に対応できるのも医師に相談したうえで服用するメリットの1つです。
なお、フィンペシアは国内未承認の治療薬のため、取り扱っているクリニックは少ないことを留意しましょう。
「クリニックに行くのが面倒」「できる限り費用を抑えたい」という方は、オンライン診療を検討してみるのも一つの手です。クリニックに直接行く手間がないため、忙しい方や通院が難しい地域にお住いの方は検討してみてはいかがでしょうか。
「面倒だから」「安く済むから」と個人輸入をするのにはリスクがあります。個人輸入で入手した薬の中には偽物が含まれている場合があり、期待どおりの効果が得られなかったり、予期せぬ健康被害が起こったりする恐れがあります。手軽に入手できるからといって安易に個人輸入を利用するのではなく、信頼できるクリニックへ相談のうえ、薬を処方してもらうことをおすすめします。
オンライン診療では、ビデオ通話で医師の診察を受け、自宅に配送してもらえます。対面の診察と比較して費用が抑えられる傾向があるため、安く抑えたい方にもおすすめです。
フィンペシアは海外で薄毛治療に使用されていますが、日本では未承認で副作用や個人輸入の危険性を考慮すると服用するのはおすすめできません。フィンペシアの主な副作用には性機能障害や肝機能障害、アレルギー反応、抑うつ症状、初期脱毛による抜け毛の増加などがあり、特に性機能障害は服用を中止しても症状が続くリスクがあるため注意が必要です。
個人輸入では偽物や粗悪品が届く可能性があるほか、事前に禁忌を医師に確認できない点や医薬品副作用被害救済制度が適用されないというリスクがあります。
安全にAGA治療を進めるには、自己判断での服用は避け、専門医に相談して適切な治療法を選択することが大切です。費用を抑えたい気持ちは理解できますが、健康リスクを考慮すると、クリニックでの処方を検討することをおすすめします。