更新日:2026年07月06日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「デュタステリドでAGA治療をしたいが、費用が心配」と感じているかもしれません。デュタステリドは月額5千円~1万1千円程度の薬代がかかり、診察料などが加わることがあります。本記事では、デュタステリド治療にかかる費用の詳細と、後発医薬品(ジェネリック医薬品)やオンライン診療を活用した費用節約方法を解説します。個人輸入のリスクにも触れますので、ご一読ください。
デュタステリド治療を検討する際、薬代だけでなく診察料や検査料も含めた総額を把握しておきましょう。AGA治療では、継続的な薬代のほかに初診や再診にかかる診察料などが発生する場合があります。また、AGA治療は自由診療のため、クリニックによって料金体系が異なります。以下で解説します。
デュタステリドの薬代は、月額5千円~1万1千円程度が相場です。AGA治療の効果を判断する一つの基準である6ヶ月間服用を続けると考えると、累計で3万円~6万6千円程度が目安となります。
価格に幅がある理由の一つは、開発コストのかかっている先発医薬品と、それを抑えた後発医薬品(ジェネリック医薬品)で、ひと月あたりおおよそ3千円~4千円程度の価格差が生じるためです。また、AGA治療は自由診療のため、同じ薬であってもクリニックごとに価格設定が異なります。長期間にわたる治療になるため、薬代だけでなく診察料や送料を含めたトータル費用で無理なく続けられるかどうかを総合的に見極める点に注意しましょう。
診察料は、初診・再診ともに無料~5千円程度が目安です。AGA治療は公的医療保険が適用されない自由診療であるため、診察料をいくらに設定するか、あるいは無料にするかはクリニックに委ねられています。
最近の傾向としては、特にオンライン診療のAGA専門クリニックにおいて、より治療を始めやすく、継続しやすい環境を整えるために、初診料や再診料が別途かからない料金体系を採用している医療機関もあります。公式サイトなどを確認しながら比較してみるとよいでしょう。
AGA治療における血液検査費用の相場は、1回につき3千円~5千円程度ですが、クリニックによって価格設定には幅があります。
また、AGAの診断は、主に医師による問診や視診、マイクロスコープを用いた視覚的な確認によって行われるため、血液検査は必須ではなく推奨という扱いです。ただし、薬の代謝に関わる肝機能のチェックや、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)値への影響を把握するために実施されることがあります。
費用を抑えたい場合は、直近に職場や自治体で受けた健康診断の結果を用意しておくと、検査を省略できる場合があります。
デュタステリドによる治療では、先発医薬品を選ぶかジェネリック医薬品を選ぶかによって費用負担が大きく変わります。治療効果が見込める6ヶ月分で比較すると、総額で6千円から3万6千円程度の差が出てくる可能性があります。
先発医薬品のザガーロは、1ヶ月あたり9千円~1万1千円前後、6ヶ月の継続で5万4千円~6万6千円程度が費用の目安です。
ザガーロは、グラクソ・スミスクライン(GSK)社が開発した世界初のAGA用デュタステリド製剤です。新薬開発には莫大な開発費用と長い研究期間が必要となるため、あとから発売される製品に比べて価格が高く設定されています。
有効成分は、ジェネリック医薬品も先発医薬品のザガーロと同様です。しかし、多少費用が高くても、直接的な開発と研究に裏付けされた品質や安全性に関する信頼の高さに価値を感じるという方は、先発薬ザガーロを選ぶと納得感があるでしょう。
ジェネリック医薬品の場合、単月購入では5千円~8千円程度、6ヶ月分では3万円~4万8千円程度と、先発薬に比べて安価に抑えられます。
ジェネリック医薬品とは、先発品の特許期間が終了したあとに、同じ有効成分を同量用いて作られた治療薬のことです。すでに有効性や安全性が確認されている成分を使用するため、開発コストを大幅に削減できるため、その分が価格に反映されます。
デュタステリドのジェネリック医薬品は、安価で薬の形状や色、添加物(コーティング剤など)が先発品と異なる場合があります。しかし、先発医薬品であるザガーロも、ジェネリック医薬品も、薄毛改善を担う有効成分は全く同じデュタステリドで、国によって先発品と同等の品質が確認されています。
薬の効き目には影響しないため、長期継続が必要なAGA治療において、経済的な負担を軽減できる選択肢となるでしょう。
価格を重視するならジェネリック医薬品、ブランドへの信頼感を重視するなら先発医薬品を選ぶなど、個人の価値観に合わせて選択することが大切です。
デュタステリドの治療費を抑えるには、ジェネリック医薬品の利用が効果的な方法の一つです。また、診察料や交通費などを含めた総額を考えると、オンライン診療の活用も費用削減につながる可能性があります。以下で具体的に解説します。
費用削減に直結する方法の一つめは、先発薬からジェネリック医薬品へ変更することです。月額で3千円~4千円程度、年間では3万円~5万円程度、費用を抑える効果が期待できるでしょう。
現在では、多くの医療機関において費用対効果の高さからジェネリック医薬品が第一選択肢として処方されています。「まずは費用を抑えて治療を始めたい」「治療を長く続けたい」という方にとって合理的な選択といえます。
オンライン診療を活用することで、交通費や時間といった通院に伴うコストを削減できます。医療機関へ足を運ぶための交通費がかからないだけでなく、移動や待ち時間といった目に見えない時間的コストも抑えられます。
また、オンライン診療に特化したクリニックなどでは、初診料や再診料が別途かからない料金体系を採用している場合もあり、通院の交通費や時間も省くことができます。
意外に見落とされがちなのが、早期の治療開始によるコスト抑制です。症状が軽い、早い段階で治療を開始することは、高額な追加治療の回避につながり、生涯にかかる総額を抑える可能性も期待できます。
AGAを放置すると毛包が次第に萎縮し、進行した状態から回復させるためには薬の量を増やしたり、複数種類の薬を組み合わせたりする必要が出てきます。
さらに症状が進行すると、治療の選択肢が自毛植毛などの外科的治療に限定され、治療費が高額になる可能性があります。

先発医薬品でもジェネリック医薬品でも、納得して続けやすいほうを選ぶと良いでしょう。費用負担を抑えるためにも、早めに医師に相談し、治療を開始することが大切です。
AGA治療費が高く感じる背景には、自由診療であることが大きく影響しています。個人輸入を利用すれば安価で薬を入手できる場合もありますが、さまざまなリスクが潜んでいます。
AGA(男性型脱毛症)は、生命に直接関わる病気ではなく容姿の改善を主目的としたものとみなされるため、健康保険が適用されない自由診療です。全額自己負担となるため、保険が効くほかの疾患に比べて窓口での支払額が高く感じられるのです。
また、確定申告で税金を抑えられる医療費控除についても、AGA治療は病気の治療の範疇に含まれないため、原則として認められません。
海外から安価に薬を取り寄せる個人輸入には、リスクが伴います。厚生労働省の「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」でも注意喚起されているとおり、偽造薬の混入や、見た目は本物そっくりでも有効成分が入っていない、全く別の有害な不純物が含まれているなどのケースが報告されています。
また、万が一こうした薬で重篤な健康被害が生じても、医薬品副作用被害救済制度による公的な救済を一切受けられない点にも注意が必要です。
医師から処方された正規の国内流通品であれば、副作用被害に対する治療費や年金などの給付があります。しかし、個人輸入薬による被害の場合には、医薬品副作用被害救済制度は適用できず、治療や入院にかかる費用は全額または一部自己負担になります。
参考:厚生労働省「医薬品・医療機器」
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA) 「医薬品副作用被害救済制度の紹介資材」

デュタステリドとフィナステリドは、どちらもAGA治療に用いられる薬ですが、作用する範囲に違いがあります。デュタステリドは5αリダクターゼI型とII型の両方を阻害するため、より幅広い効果が期待できるとされています。

デュタステリドは、抜け毛の主原因である男性ホルモン、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成をブロックする薬です。
AGAは、5αリダクターゼという酵素の働きでテストステロンがDHTに変換されることで発症しますが、5αリダクターゼにはI型とII型、2つのタイプが存在します。デュタステリドはこの両方の型を阻害できるのが特徴です。DHTの影響で極端に短くなってしまった髪の成長期を再び延ばし、細く柔らかくなってしまった軟毛を太く長く育てるヘアサイクルへと戻す働きかけをします。

フィナステリドは、5αリダクターゼのII型に作用します。デュタステリドと比較すると、薬の費用は安く、月額費用を千円~3千円程度安く抑えることができるでしょう。
フィナステリドは、AGA治療の初期段階や、治療にかかるコストを低く抑えたい場合の第一選択肢として広く用いられています。まずはフィナステリドから治療を始め、効果が不十分な場合にデュタステリドへの変更を検討するという治療方針が一般的です。
医師の診断のもと、個々の症状や体質に応じて最適な薬が処方されるため、迷いや希望がある場合も、その旨を専門医に相談するとよいでしょう。
デュタステリドは、フィナステリドによる治療で十分な効果が感じられなかった場合などに、次の選択肢として検討されることがあります。5αリダクターゼのI型とII型の両方をブロックすることから、フィナステリドと比較して高い発毛効果が示唆されていますが、効果の現れ方には個人差があります。
医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ザガーロカプセル0.1mg/ザガーロカプセル0.5mg(臨床成績)」に記載されている臨床試験データにおいても、フィナステリドに対して「非劣性」と示されており、効果が期待できる可能性があります。
参考:医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ザガーロカプセル0.1mg/ザガーロカプセル0.5mg」

デュタステリドの治療にかかる費用は、月額5千円~1万1千円程度が相場です。治療効果を判定する6ヶ月間では3万円~6万6千円程度が目安になります。別途、診察料や配送料がかかる場合もあります。
デュタステリドの費用を抑えるには、ジェネリック医薬品の選択、オンライン診療の活用、早期治療の開始が効果的です。特にジェネリック医薬品は先発医薬品のザガーロと同等の効果がありながら、月額3千円~4千円程度の費用削減が可能です。また、診察料が無料のオンライン診療を活用すれば、交通費などの諸経費も削減できます。
個人輸入は偽造薬や健康被害のリスクがあり、副作用救済制度も受けられないため避けましょう。信頼できる医療機関を受診して、まずは診断を受けることが大切です。
厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA) 「医薬品副作用被害救済制度」
医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ザガーロカプセル0.1mg/ザガーロカプセル0.5mg(臨床成績)」
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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