更新日:2026年03月13日
AGA治療を始めるにあたって、ジェネリック医薬品が気になっている方もいるかもしれません。フィナステリド錠はプロペシア錠のジェネリック医薬品で、先発医薬品に比べると費用を抑えやすいと考えられます。
この記事では、フィナステリドの効果や副作用、効果を実感するまでの期間の目安などを解説します。先発医薬品とジェネリック医薬品の価格比較も紹介するので、どちらを服用するか検討中の方はぜひ参考にしてください。
フィナステリドは、男性型脱毛症(AGA)の治療に使用される内服薬の有効成分です。フィナステリドには、AGAの主な原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する働きがあります。
もともとフィナステリドは前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、服用した人の抜け毛・薄毛の改善が確認され、AGA治療薬としての開発も進められることになりました。
日本では2005年に「プロペシア錠」という名称でAGA治療薬として承認されました。その後プロペシアのジェネリック医薬品として、フィナステリド錠という名称で国内のさまざまな製薬会社が製造・販売しています。
フィナステリドを有効成分とするAGA治療薬は、先発医薬品の「プロペシア錠」とそのジェネリック医薬品である「フィナステリド錠」の2種類が医療機関で処方されています。
ここでは、フィナステリドを有効成分としたAGA治療薬であるプロペシア錠とフィナステリド錠についてそれぞれ紹介します。
プロペシアは日本国内でAGA治療薬として承認されている医薬品で、多くの臨床試験によってその効果と安全性が実証されています。医師の処方のもと用法・用量を守って服用すれば、AGAの症状を改善する効果が期待できる薬です。
フィナステリド錠は、プロペシアの特許期間満了後に製造・販売されたジェネリック医薬品です。ジェネリック医薬品も有効性や安全性、品質について国が厳格な審査のもと製造・販売の承認をしており、AGA治療における効能・効果はプロペシアと同等です。
ジェネリック医薬品のメリットは、費用を抑えやすいことです。ジェネリック医薬品は研究開発に要する期間・費用が先発医薬品ほどかからないため、薬代が安くなる傾向があります。
先発医薬品のプロペシア錠とジェネリック医薬品のフィナステリド錠の1ヶ月あたりの価格相場は、下記のとおりです。なお、AGA治療は自由診療で薬の価格はクリニックによって異なるため、あくまで参考としてご覧ください。
| 薬品名 | 1ヶ月あたりの価格相場(※) |
|---|---|
| プロペシア錠 | ¥7,000~10,000 |
| フィナステリド錠 | ¥3,000~5,000 |
※1ヶ月分を処方してもらった場合
AGAの治療においては健康保険が適用されないため、費用は全額自己負担となります。また、AGA治療薬は一度服用しただけで薄毛が改善するものではなく、1日1回の服用を継続する必要があります。
そのため、ジェネリック医薬品を活用して費用を抑えることは、AGA治療における経済的な負担を減らすことにつながると考えられるでしょう。
AGA治療の相場については「AGA治療の費用は月額いくら?相場や安く抑える5つの方法を解説」の記事で紹介しているので、気になる方はあわせて確認してみてください。
フィナステリドは、AGAの進行を抑制する効果が期待できます。
AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)は、以下の図のようにテストステロンというホルモンが5αリダクターゼという酵素と結合することで生成されます。


この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
フィナステリドには5αリダクターゼを阻害する働きがあり、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制できます。そのため、フィナステリドを服用することで、AGAによる抜け毛や薄毛の進行を抑えられます。
フィナステリドの効果について詳しくは「フィナステリドの効果とは?副作用や服用時の注意点についても説明」の記事をご覧ください。
フィナステリドによってジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制することで、ヘアサイクルの正常化を図れます。
ヘアサイクルとは、髪が生えてから抜け落ち、再び生えるまでの周期のことです。AGAを発症すると、ジヒドロテストステロン(DHT)によってヘアサイクルが乱れ、以下の図のように髪が伸びる成長期が通常に比べて短くなり、細く弱い髪が増えてしまいます。

フィナステリドを服用しヘアサイクルが正常化することで、髪の毛が太く長く育ちやすくなると考えられます。
AGAのメカニズムについては「AGAとは?抜け毛・薄毛が進行する男性型脱毛症について分かりやすく解説」の記事でも解説しています。
フィナステリドの服用を開始してから効果を実感するまでの期間には個人差があるものの、6ヶ月ほどの継続服用が必要とされています。
これはヘアサイクルが関係しています。ヘアサイクルは成長期(2~6年)と退行期(2週間)、休止期(3~4ヶ月)から成り立っており、AGAによって乱れたヘアサイクルが正常化するまでに6ヶ月ほどかかります。
「効果が出ない」からと自己判断で服用を止めず、少なくとも6ヶ月は続けてみましょう。
フィナステリドの服用を開始してから1~3ヶ月ほどで、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります。初期脱毛は、弱っていた毛髪が新しい毛髪に生え変わるために起こると考えられています。
一時的に抜け毛が増えたからと自己判断で服用を中止してしまうと、ヘアサイクルの改善効果が得られなくなってしまいます。初期脱毛の症状は1~3ヶ月ほどで落ち着くことが多いです。
なお、初期脱毛の有無や程度には個人差があり、初期脱毛が全く起こらないケースや、長く続くケースもあります。
フィナステリドの初期脱毛について詳しく知りたい方は「フィナステリドによる初期脱毛とは?期間の目安や対処法、注意点を解説」の記事もチェックしてみてください。
フィナステリドはAGA治療における効果が期待できる一方、副作用が起こる可能性もあります。独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の「5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠」によると、フィナステリドの副作用と頻度は以下のとおりです。
フィナステリドを服用し体調の変化や異常を感じた場合は、自己判断せずに速やかに医師に相談しましょう。
AGA治療薬の副作用については「AGA治療の副作用にはどんなものがある?症状や起こる確率、対処法を解説」の記事で解説しています。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠」
フィナステリド服用によるAGAへの治療効果を得るために、正しい服用方法を理解しておきましょう。「効果を得たいから」と過剰摂取すると副作用のリスクが高まるため、以下の用法・用量を守って服用することが大切です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 用法・用量 | 1日1回1錠 |
| 服用するタイミング | 毎日同じタイミングで服用するのが望ましい |
| 食事との関係 | 食前・食後のどちらでも問題ない |
| 飲み忘れた場合 | 気づいたときに1錠服用する 前日分の飲み忘れに気づいたときは当日分のみ服用する(2錠をまとめて服用しない) |
飲み忘れた場合、いつもと同じ時間帯でなくても気づいた時点で1錠を服用します。前日分の飲み忘れに気づいた場合は、2錠をまとめて服用することはせず、当日の予定している時間帯に1錠のみを服用してください。
フィナステリドの服用にあたって、注意しておくべき事項があります。安全に服用を続けるためにも、ここで紹介する注意事項を把握しておきましょう。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠」によると、妊婦または妊娠の可能性がある女性、授乳中の女性の服用は禁忌とされています。また、同資料によると、錠剤が粉砕・破損した場合、妊婦または妊娠の可能性がある女性、授乳中の女性は取り扱わないこととされています。
フィナステリドは経皮吸収される性質があり、割れたり砕けたりしたフィナステリドに妊婦が触れた場合、男子胎児の生殖器の形成に悪影響を与える可能性があります。
フィナステリドは分割・粉砕せず、保管方法にも気を付けましょう。
「フィナステリド(プロペシア)は妊活中も服用できる?注意すべき副作用とは」の記事では妊活中にフィナステリドを服用できるかについて解説しているので、興味のある方はあわせてチェックしてみてください。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠」
フィナステリドに限ったことではありませんが、安全に治療を行うために、受診した際は持病や服用中の薬、既往歴を医師に伝えましょう。持病や既往歴などを考慮し、フィナステリドの服用が問題ないか医師が判断します。
フィナステリドは、男性型脱毛症(AGA)の治療に使用される内服薬の有効成分です。AGAの主な原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する働きがあり、薄毛の進行抑制を図れます。
ジェネリック医薬品であるフィナステリド錠も先発医薬品のプロペシア錠も、有効成分は同じフィナステリドです。効果や効能は変わらないものの、ジェネリック医薬品のほうが安価で入手できるため、長期間の治療が必要なAGAにおいて経済的負担を軽減できると考えられます。
フィナステリドの服用を開始してから効果を実感するまでの期間には個人差があるものの、約6ヶ月間の継続服用が必要です。
フィナステリドの副作用としては性欲減退や勃起機能不全などがあります。体調の変化や異常を感じた場合は、自己判断せずに速やかに医師に相談しましょう。