更新日:2026年08月06日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
頭皮の日焼けは薄毛の原因になるのか気になる方もいるかもしれません。頭皮の日焼けはAGAの原因ではありませんが、紫外線ダメージによる頭皮環境の悪化や抜け毛の恐れがあるため、予防やケアを行いましょう。スプレータイプの日焼け止めや帽子、日傘を使ったり、定期的に分け目を変えたりして日焼けを予防できます。また、痛みや皮むけが続く重症の日焼けであれば医療機関を受診しましょう。
頭皮の日焼けは、直接AGA(男性型脱毛症)の原因になるわけではありません。しかし、紫外線によって頭皮のダメージが蓄積すると薄毛の一因になりうると考えられます。
AGAであれば主に男性ホルモンや遺伝が原因ですが、日焼けによる頭皮の炎症や乾燥、皮膚の老化(光老化)を通じてヘアサイクルが乱れ、薄毛につながることがあります。頭皮は体のなかで最も高い位置にあり、髪に覆われていない分け目やつむじは特に紫外線を浴びやすいため注意が必要です。日頃から紫外線を対策し、日焼けをしてしまった場合は放置せずケアを行って頭皮と髪の健康を守りましょう。
参考:環境省「紫外線環境保健マニュアル」
頭皮の日焼けは顔や体の肌と同じようにダメージとなり、炎症や乾燥などの皮膚トラブルを引き起こします。日焼けすることで頭皮環境が悪化するリスクを理解し、髪に悪影響を及ぼさないようにすることが大切です。
頭皮が日焼けすると、まずは炎症による赤みや痛みが現れます。強い紫外線を浴びることで頭皮が軽いやけどに陥り、真っ赤になったりヒリヒリと痛んだりする症状が中心です。触れると痛みを感じるほか、シャンプーや整髪料がしみるケースもあります。赤みや痛みが強い場合は、まず冷やしてできるだけ炎症を鎮めましょう。
日焼けによる炎症が落ち着いたあとは、頭皮が乾燥してフケや皮むけが起こり、かゆみを感じる場合があります。紫外線で角質層のバリア機能が低下し、頭皮の水分が失われるためです。
また、日焼けによる皮むけはフケのように見えることがありますが、多くは一時的な落屑(らくせつ)です。かゆみがあるときは低刺激の保湿剤やローションなどでケアしましょう。爪でかいたり無理に皮をはがしたりすると、炎症が悪化するため避けてください。
一度の日焼けがすぐに薄毛を招くわけではありませんが、紫外線によるダメージが長期的に蓄積すると、薄毛や白髪の一因になることがあります。紫外線は頭皮の細胞や、髪を作る毛母細胞、色素を作るメラノサイトにダメージを与えるためです。 頭皮の光老化が進むと、皮膚が硬くなって健やかな髪を育てる力が低下することがあります。日々の予防で、ダメージの蓄積を防ぐことが大切です。
頭皮の日焼けに気づいたら、速やかに適切な応急処置を施すことが大切です。ここでは、頭皮の炎症や痛みを和らげ、回復を助けるための対処法を紹介します。
日焼けした頭皮は、速やかに冷却して炎症を鎮めることが重要です。軽度の熱傷(やけど)と同様の状態で、皮膚内部に炎症と熱がこもっています。物理的に頭皮の熱を取り除くことで、負担を和らげることが期待できます。
頭皮を冷却する方法としては、冷たい水で濡らした清潔なタオルを当てるのが効果的です。より冷やしたい場合は、保冷剤を使用しましょう。ただし、保冷剤はタオルやガーゼなどで包んで使用し、一箇所に長時間固定せず、様子を見ながら冷やすようにしてください。
頭皮の日焼け後は、入浴時のケアにも注意が必要です。熱いお湯を浴びると炎症が悪化し、痛みやかゆみが強くなる場合があるので、ぬるま湯のシャワーで優しく流す程度に留めましょう。洗髪後のドライヤーについても、炎症が落ち着くまでは温風を避け、冷風モードを活用するのがポイントです。
日焼けで乾燥した頭皮には、失われた水分を補うための保湿ケアが必要です。紫外線のダメージを受けた地肌は、角質層のバリア機能が低下し、水分が蒸散しやすい状態にあります。頭皮の乾燥を放置すると皮膚の回復が遅れ、フケやかゆみを引き起こす原因となるので、念入りな保湿で地肌を保護しましょう。
日焼け後の肌は炎症により知覚過敏の状態になっており、保湿剤に含まれる成分がしみる場合があります。保湿剤は刺激の少ないアルコールフリーや無香料のもの、敏感肌向けと表記された製品などを選びましょう。
ただし、頭皮に水ぶくれができている場合は注意が必要です。水ぶくれは無理に破らず、清潔に保ちましょう。水ぶくれが広範囲にある場合や痛みが強い場合は、医療機関を受診してください。
日焼けした頭皮はバリア機能が低下してデリケートな状態なので、洗浄力の強いシャンプーは避けましょう。洗浄力の強いシャンプーは、炎症を起こした地肌に必要な皮脂まで奪い、乾燥を悪化させて回復を遅らせる恐れがあります。日焼けした頭皮には、刺激が少ないシャンプーを使用するのがおすすめです。
洗髪の際は爪を立ててこすらず、シャンプーをよく泡立てて指の腹で優しく洗います。洗髪後はデリケートな頭皮を摩擦から守るため、吸水性の良いタオルで軽く押さえるように水分を吸い取りましょう。
日焼けした頭皮の回復を内側からサポートするためには、栄養バランスの取れた食事と質の良い睡眠が必要です。ダメージを受けた皮膚の修復には、抗酸化作用や新陳代謝をサポートするビタミンA・C・Eが役立ちます。皮膚を作るタンパク質やターンオーバーをサポートする亜鉛も摂取することで、紫外線で傷ついた細胞の再生をサポートし、頭皮環境を整えることにつながります。
また、十分な睡眠を確保することも大切です。体は睡眠中に成長ホルモンを分泌し、日中に受けた細胞のダメージを修復する仕組みがあります。成人の適正な睡眠時間は6〜8時間とされており、寝る前の食事やスマートフォンを控えてよく眠れる工夫をすることも重要です。
参考:厚生労働省「良い睡眠の概要(案)」
頭皮の日焼けによる赤みや痛みが残っている間は、パーマやカラーを控えましょう。日焼け直後の頭皮は、紫外線によってバリア機能が低下しており、通常よりも外部刺激に対して敏感な状態にあります。日焼けによる痛みがあるときに施術を行うと、薬剤に含まれる化学成分が刺激となり、炎症が悪化するリスクがあるのです。
施術を再開する目安は、赤みや痛みが消失し、頭皮の状態が正常に戻ってからです。地肌に違和感がないことを確認し、心配な場合は美容師に日焼けをした旨を事前に伝えて相談しましょう。
頭皮の日焼けを予防するには、頭皮用の日焼け止めスプレーを活用したり、外出時に帽子をかぶったりするのがおすすめです。ここでは、日常生活のなかで取り入れやすい日焼けの予防策を3つ紹介します。
頭皮と髪を紫外線から守るためには、日焼け止めスプレーの活用が効果的です。日焼け止めスプレーを使用する際は、頭皮や髪にムラなく行きわたるように噴射します。髪から少し離して吹きかけ、分け目やつむじなどの露出している部分に重点的に噴霧しましょう。
また、日焼け止めの効果は時間の経過や汗によって徐々に薄れます。屋外に長く滞在する場合は、定期的に塗り直すのが安心です。使用後はその日のうちにシャンプーで丁寧に洗い流し、頭皮を清潔に保ちましょう。なお、頭皮用の日焼け止めを使うこと自体が薄毛の原因になるわけではありません。日焼け止めの使用を習慣化し、頭皮環境を保護することが大切です。
外出時に紫外線から頭皮を守るためには、帽子や日傘を活用するのもおすすめです。帽子や日傘は物理的に紫外線をブロックできるので、皮膚への化学的な刺激もなく、ダメージを軽減できます。紫外線を防ぐ効果が高い帽子を選ぶなら、UVカット率が99%以上の表記があるものが安心です。ツバが大きなタイプであれば、頭皮だけでなく顔や首筋まで同時に守れます。帽子内部に熱がこもると頭皮環境を悪化させる可能性があるので、通気性の良いものを選び、蒸れを防ぎましょう。
広い範囲の紫外線をカットしたい場合は、日傘がおすすめです。自分のライフスタイルや外出時間の長さに合わせ、帽子や日傘を活用して、紫外線によるダメージの蓄積を防ぎましょう。
頭皮への紫外線ダメージを分散させるためには、髪の分け目を定期的に変えることが有効です。分け目やつむじは地肌が露出しているため、常に同じ場所で分けていると、特定の部位だけに集中的にダメージが蓄積されます。日によって髪を分ける位置を少しずらすだけでも、紫外線の負担が特定の部位に集中するのを減らせます。
また、定期的に分け目を変えることは、薄毛予防の観点からもメリットです。頭皮の同じ場所ばかりに紫外線を浴び続けると、その部分の皮膚が光老化を起こして硬くなり、健やかな髪を育む機能が低下しやすくなるためです。分け目を変えることで、露出する頭皮の位置を分散できます。
頭皮の日焼け後、水ぶくれができたり、強い痛みが続いたりする場合は、病院での処置が必要かもしれません。ここでは、病院に行くべき3つのサインを紹介します。
頭皮が日焼けして水ぶくれができた場合は、医療機関を受診しましょう。水ぶくれが生じている状態は、表皮から真皮にかけてダメージが及んでいる二度熱傷に該当し、家庭での冷却や保湿だけでは対応が不十分な場合があります。
医療機関では、炎症を抑える薬の処方や、患部を清潔に保つための処置を受けられるでしょう。頭皮の水ぶくれを放置すると炎症が悪化したり、破れた傷口から細菌が入り込んで感染を引き起こしたりする可能性があります。
数日が経過しても日焼けした頭皮の痛みが弱まらなかったり、赤みが広がったりしている場合は、皮膚の深部にまで炎症が及んでいる可能性があります。強い炎症が長引いている状態を放置するのは危険です。
ダメージが深刻だと回復が遅れ、地肌のバリア機能が低下した状態が続き、毛包への悪影響や慢性的な頭皮トラブルに発展する場合があります。「たかが日焼け」と自己判断せず、痛みが数日続くなら医師に相談しましょう。
日焼けによる皮むけは数日から1週間程度で治まり、新しい皮膚へと生まれ変わるのが一般的です。皮むけが長く続く場合は、脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎など、日焼け以外の皮膚疾患が隠れている可能性があります。
脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎はセルフケアだけでの改善が難しく、放置すると慢性的なかゆみや炎症、抜け毛の原因にもなりかねません。病院を受診し、フケが日焼けによる一時的なものか、別の皮膚疾患によるものなのかを判断してもらい、適切な治療を受けましょう。
頭皮の日焼けについて、薄毛との関係性やセルフケアの方法、やってはいけないことを知っておきましょう。
頭皮の日焼けを繰り返すとはげますか?
一度の日焼けがすぐに薄毛を招くわけではありません。ただし、紫外線によるダメージが長期的に蓄積すると、頭皮の光老化や炎症を通じて頭皮環境が悪化し、薄毛の一因になることがあります。日焼け止めや帽子で予防し、紫外線を浴びたあとは早めにケアすることが大切です。
顔用の日焼け止めを頭皮に使ってもいいですか?
基本的には頭皮や髪に使いやすいスプレータイプの日焼け止めを使用するのがおすすめです。顔や体用のクリームは髪がベタついたり塗り広げにくかったりするため、頭皮には向きません。使用後は、シャンプーで丁寧に洗い流して頭皮を清潔に保ちましょう。
日焼けで頭皮の皮がむけたら無理にはがしても大丈夫ですか?
日焼け後の皮を無理にはがすのは避けましょう。皮むけは新しい皮膚ができる過程で自然に起こるものです。無理にはがすと炎症や色素沈着の原因になることがあります。低刺激の保湿剤で保護し、かゆみや皮むけが2週間以上続く場合は医療機関で相談してください。
頭皮の日焼けがAGAを直接引き起こすわけではありません。しかし、紫外線によるダメージの蓄積は炎症や乾燥、光老化を通じて頭皮環境を悪化させ、薄毛や白髪の一因になりうると考えられます。スプレータイプの日焼け止めや、帽子・日傘を活用して日焼け予防を習慣化しましょう。
日焼けしてしまった場合、頭皮に痛みや皮むけがある場合は冷却や保湿などのケアを行いましょう。日焼け後はヘアカラーやパーマを控えて刺激の少ないシャンプーを使用し、頭皮への負担を抑えることが重要です。さらに、栄養バランスの良い食事や質の良い睡眠を意識し、体調を内側から整えることも頭皮環境の回復につながります。
また、セルフケアを行っても日焼けの症状が治まらないときは医療機関を受診しましょう。「頭皮の水ぶくれ」「強い痛みが何日も続く」「2週間以上も皮がむけ続ける」などの症状がある場合は受診の目安です。髪や頭皮を健康に保つためにも、日焼けと薄毛の関係性を理解し、適切な予防や自己ケアの方法を身に付けましょう。
環境省「紫外線環境保健マニュアル」 厚生労働省「良い睡眠の概要(案)」
記事を読んでAGAの治療に関心を持ったものの、こんな不安やお悩みはありませんか?
オンライン診療サービス「レバクリ」なら、医師の診察からお薬の処方まで、すべてスマホひとつで完結できます。
AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来のAGA治療における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
「レバクリ」は、AGA治療の「始めやすさ」と「続けやすさ」を重視し、オンライン診療のメリットを最大限に活かしたサービスを提供しています。