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更新日:2024年03月28日

はげは遺伝する?遺伝によってはげる理由やすぐにできる薄毛対策を解説

この記事のまとめ
  • はげは遺伝と深く関わっている
  • 遺伝以外にも生活習慣の乱れや過度なストレスによって薄毛になる場合があるAGAによる薄毛を改善するには、クリニックで治療を受ける必要がある
  • 生活習慣の見直しやストレスの解消などにより薄毛を改善できる場合もある

「はげは遺伝する」という話を聞いたことがある方はいらっしゃるかもしれません。家族や親族に薄毛の方がいると、自分も将来はげてしまうのではと心配になるかと思います。

結論から言うと、はげと遺伝には深い関係があります。この記事では、はげが遺伝する仕組みやはげが遺伝する可能性がある方の特徴を紹介します。後半では遺伝以外のはげる原因と今日からできる薄毛対策を紹介するので、遺伝による薄毛を心配している方はぜひ参考にしてみてください。

はげは遺伝する

AGAによる薄毛の発症には、遺伝が深く関わっています。AGAの診療ガイドラインでは、男性型脱毛症の発症には遺伝と男性ホルモンが関与すると明記されています。

遺伝によってはげる仕組みには以下の要素が関わっています。

  • 男性ホルモンレセプターの感受性
  • 5αリダクターゼの活性度

男性ホルモンレセプターの感受性と5αリダクターゼの活性度はいずれも遺伝するため、どちらか一方または両方が遺伝すると薄毛になる可能性が高くなります。

下記でそれぞれについて詳しく説明します。

参考:公益社団法人日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版

男性ホルモンレセプターの感度

男性ホルモンレセプターの感度が高い方ほど薄毛になりやすくなります。

AGAは、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンが毛根にある男性ホルモンレセプターと結合し、TGF-β(脱毛因子)を増加させることで引き起こされます。男性ホルモンレセプターの感度が高いと、AGAの原因であるジヒドロテストステロンと結合しやすくなるため、薄毛になる可能性が高くなってしまうのです。

5αリダクターゼの活性度

5αリダクターゼの活性度が高い方ほど薄毛になりやすいとされています。

5αリダクターゼは還元酵素の一つで、男性ホルモンの一種であるテストステロンと結びつくと、AGAの原因であるジヒドロテストステロンを生成します。5αリダクターゼが活性度が高いほど、テストステロンと結びつきやすくなるため、薄毛になる可能性が高くなります。

はげが遺伝する可能性が高い方

薄毛が遺伝する可能性のある方の特徴には、下記が挙げられます。

母方の祖父が薄毛である方

母方の祖父が薄毛である場合、薄毛になる可能性が高くなります。

男性ホルモンレセプターの感度が高い遺伝子はX染色体上に存在するため、母親からしか受け継ぐことができません。そのため、母方の祖父が薄毛である場合、隔世遺伝によって薄毛になる可能性が高まるのです。

また、母方の祖母の父親(曾祖父)も薄毛である場合、薄毛になる確率はさらに高まります。

父方もしくは母方の家族が薄毛の方

父方もしくは母方の家族が薄毛である場合も、薄毛になる確率が高まります。

活性度が高い5αリダクターゼを持つ遺伝子は優性遺伝するとされています。そのため、両親のどちらかが5αリダクターゼが活発に働く遺伝子を持っていた場合、その遺伝子が子どもに優先的に受け継がれるのです。

遺伝以外のはげる原因

はげる原因としては、遺伝以外に下記が考えられます。

生活習慣の乱れ

生活習慣が乱れている方は頭皮の栄養不足や血行不良を引き起こしやすいため、薄毛になりやすくなります。

下記に当てはまる方は、自分の生活習慣を見直すことをおすすめします。

  • 睡眠が不足している
  • 栄養バランスが偏っている
  • あまり運動をしない
  • 過度の飲酒をしている
  • 喫煙をしている

過度なストレス

ストレスによって自律神経やホルモンバランスの乱れが引き起こされると、血管が収縮し頭皮に栄養が行き渡りづらくなることで薄毛になるおそれがあります。

また、ストレスによって過剰に男性ホルモンが分泌されることでDHTが増加するおそれもあります。

誤ったヘアケア

誤ったヘアケアは頭皮や髪に負担をかけてしまい、薄毛を悪化させるおそれがあります。1日に何度も頭皮を洗ったり、シャンプーをつけすぎたりすることは避けましょう。

湯シャンの効果については、「湯シャンの効果とは?正しい方法や湯シャンが合う人についても解説」を参照してください。

遺伝による薄毛(AGA)は適切な治療により改善できる

遺伝によるAGAを発症していた場合、クリニックでAGA治療を受けることによってAGAの進行を抑制したり、薄毛を改善したりすることができます。。AGAは進行形の脱毛症のため、治療を行わないと症状が進行し続けてしまうため注意が必要です

AGA治療は、薬剤を服用する方法が一般的で、治療薬には内服薬と外用薬があります。内服薬にはプロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)などさまざまな種類があります。効果は治療薬によって異なるため、医師と相談したうえで自分に合った薬を選ぶことが大切です。

親や親族などに薄毛の方がいて、遺伝によって薄毛になることが気になっている方は、薄毛が気になり始めた時点でなるべく早く医師の診察を受けるのをおすすめします。

AGAの診断方法については、「AGAの診断方法について、セルフチェック・診断キット・専門機関を解説!」を参照してください。

今日からできる薄毛対策

AGA以外が原因の薄毛は、下記のセルフケアによって改善できる場合があります。

  • 質のよい睡眠をとる
  • バランスの良い食事を摂る
  • ストレスを軽減する
  • ヘアケアを見直す

それぞれ詳しく説明します。

質のよい睡眠をとる

質の良い睡眠は薄毛対策につながります。

髪の成長に必要な成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されます。この成長ホルモンの分泌を効率的に促すには、質の良い睡眠をとるのが大切なのです。

質の良い睡眠をとるには、就寝前の食事やPC・スマホの操作を控えましょう。就寝前に入浴をしたりストレッチをしたりして身体をリラックスさせるのも、入眠しやすくなるためおすすめです。

バランスの良い食事を摂る

髪の毛の成長を促すビタミンやミネラル、髪の毛をつくるタンパク質などの栄養素をバランス良くとりましょう。インスタント食品に頼りがちな方や、外食する回数が多い方、栄養が偏りやすくなるため注意しましょう。

過度なダイエットも栄養不足の原因になるため、食事制限はしすぎないようにしましょう。

ストレスを軽減する

ストレスを溜め込まないように、日常的にストレスを発散することを心がけましょう。

親しい友人と話したり、運動をしたりしてリフレッシュするのがおすすめです。

自分の思っていることをそのままノートに書き出すだけでも、ストレスの軽減に効果があるので、ぜひ試してみてください。

ヘアケアを見直す

頭皮環境を清潔に保つために、シャンプーは正しく行いましょう。

まず、頭皮は爪を立てずに指の腹を使って洗いましょう。シャンプーはしっかり泡立てると、摩擦によるダメージを軽減できます。十分に洗髪した後は、シャンプーのすすぎ残しを避けるため2〜3分かけてすみずみまで洗い流しましょう。耳の周りや生え際など、シャンプーが残りやすい場所には注意してください。

洗い終わった後は、タオルで優しく髪の毛全体の水分を拭き取ります。ドライヤーを直接地肌に当てないようにしながら、丁寧に乾かしましょう。

まとめ

はげと遺伝には深い関係があります。特に、母方の祖父が薄毛である方と、父方もしくは母方の家族が薄毛の方は薄毛が遺伝する可能性があるので、今のうちから生活習慣の改善やヘアケアの見直しを行うのがおすすめです。

遺伝によって薄毛になってきたかもしれないと感じている方は、AGA専門クリニックやオンライン診療で医師に相談してみるのがおすすめです。 病院に通う時間がなかなかとれない方や通院していることを周りに知られたくない方には、オンライン診療サービスがおすすめです。 レバクリではAGAのオンライン診療サービスを行っています。診察料は無料なので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。